京成バスが幕張地区で運行している連節バスに乗車しました。
連節バスが走るのは、京成バスの新都心幕張線。朝ラッシュ時は1分間隔、日中でも5分間隔という超過密ダイヤの路線です。JR総武線の幕張本郷駅からJR京葉線の海浜幕張駅を経て、ZOZOマリンスタジアムまでを結びます。系統名は「幕01」。
新都心幕張線に連節バスが導入されたのはなんと1998年。一般路線バスとしては日本初の連節バスとして活躍した1代目はボルボ社シャーシの連節バスで、2010年まで走りました。2台目は、神奈中バスでも導入されている、メルセデスベンツ社の「シターロ」。「シーガル幕張」という愛称がつけられました。その後、2021年に導入された3代目は、日野ブルーリボンハイブリッド連節バスで、現在までに2台が投入されています。京成バス新都心営業所の管轄です。
運行系統 | 「幕01」幕張本郷駅~NTT~海浜幕張駅~ZOZOマリンスタジアム |
海浜幕張駅にやってきました。今回乗車するのは海浜幕張駅から幕張本郷駅まで。京葉線から総武線の方に連節バスでショートカットします。
「幕01系統」が発着するのは、幕張本郷駅行きが1番のりば、ZOZOマリンスタジアム方面行きが2番のりば。
ちょうど2番のりばにZOZOマリンスタジアム行きの連節バスが入線していました。ボルボのシターロです。
私が乗るのは1番のりば。奥には平和交通のベイタウンバスが見えます。ベイタウンバスでは中国BYD社製の大型電気バスも運行されています。
幕張本郷駅行きがやってきました。こちらもボルボのシターロ。日野のは台数が少なく、なかなか乗れなそうです。また、「幕01系統」には連節バスだけでなく一般車も入ります。本数が多いので連節バスに乗りたければ少し待てばやってきます。
早速乗り込みます。「シーガル幕張」の帯が素敵です。乗車は一番前の扉から。乗車時に行き先を申し出て運賃を支払います。行き先によって運賃が異なるためです。運賃は幕張本郷駅までは220円。
ラッシュを終えた平日の日中ということで車内はガラガラ。この長い車両が朝夕には大活躍します。奥の座席に座ることに。
最後部の座席の配置が面白いですね。日野のはボックスシートになっているはずです。シートは青と黄緑色のカラーリング。
全長は18m。
なかでも目を引くのは、窓側に設置されたハンマー。非常時に窓を壊して脱出するための設備です。
海浜幕張駅を出発します。入れ違いにZOZOマリンスタジアム方面の連節バスが入ってきました。
企業のビルが建ち並ぶエリアを過ぎると、浜田川を渡ります。
免許センターに到着です。こちら側は奥にJR東日本掲揚車両センターが広がっています。その先には最近開業した幕張豊砂駅、そしてイオンモール幕張新都心があります。
その後は交差する東関東自動車道や千葉街道、京葉道路をオーバーパスで越え、幕張本郷駅へと入っていきます。車内後部にはインターホンも。連節バスならではの設置でしょうか。
停車バス停が少ないのもあって、幕張本郷駅まではたったの13分。
車内後部のモニターには、幕張本郷駅での乗り換えの列車の案内が。
「幕01系統」の幕張本郷駅ののりばは1番のりば。連節バスが入るため長い停留所になっています。
到着後、バスははしっこのほうで次の出発を待っていました。
幕張本郷駅は総武線各駅停車のほか、京成千葉線の駅でもあります。奥にはJR東日本幕張車両センターが広がってます。総武線快速、総武線各駅停車のほか、房総半島を走る特急のE257系や、209系電車も留置されていました。
総武線各駅停車に乗り換えるためにホームについた瞬間、なぜか快速線を武蔵野線の電車が爆走していきました。
その後、夕方になって幕張本郷駅に戻ってみると、日野の連節バスを見ることができました。
日本の路線バスの歴史の中で、最も長く連節バスが運行されている「幕01系統」。需要の大きい区間を大量輸送してきました。車種は3世代にも及びます。連節バスの走る光景はもはや幕張の名物。幕張エリアに来た際は、そんな歴史に思いを馳せながら観光として乗ってみるのもいいかもしれません。
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