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新設された京王バス「030系統」に乗る【永福町〜BT東京八重洲】

バス
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京王バスではかねてから「050系統」(渋谷~新宿駅西口~バスターミナル東京八重洲)を燃料電池バスにて運行してきましたが、2024年4月のダイヤ改正により、新たに「030系統」を新設します。

https://www.keio-bus.com/news/38e2d4472ea3bb85ce73.pdf

030系統は燃料電池バスが所属する永福町営業所のある井の頭線の永福町駅からバスタ新宿を経てバスターミナル東京八重洲へと至る長大ルートで、050系統の派生版と言えます。050系統も引き続き存続しますが、渋谷駅に乗り入れるのは1便のみとなります。また、渋谷駅発の050系統もバスタ新宿に乗り入れます。

永福町駅から新宿駅西口までは京王バス「宿33系統」と同じ経路です。そのため利用者からすると、「宿33系統」が延長運転する便がある、といった感じになります。「030」の「3」は「宿33」からとられたものと思われます。

運行系統「030系統」
[往路]永福町駅~新宿駅西口~バスタ新宿~バスターミナル東京八重洲
[復路]バスターミナル東京八重洲~新橋駅~バスタ新宿~永福町駅

バスタ新宿では、3階の「新宿WEバス」の停留所を使用します。なお、バスタ新宿、バスターミナル東京八重洲とも京王グループが運営しています。新宿からバスターミナル東京八重洲、バスターミナル東京八重洲から新宿間はこれまでの050系統と同様のルートで同様に急行運転します。

「050系統」がバスターミナル東京八重洲に乗り入れた際の記事はこちら

「050系統」に乗車した記録はこちら

早速乗車してみます。井の頭線で永福町駅にやってきました。北口に出ます。

京王バスの永福町営業所は北口を出て井の頭通りを北側に少し歩いたところにあります。奥に京王帝都カラーのバスが見えますね。

のりばは永福町駅北口を出て井の頭通りの道向かい。「030」、「宿33」のほかに、新高円寺駅、高円寺駅方面のバスも出ます。

「030系統」の時刻表は別で記載されていました。

平日11:55発のバスターミナル東京八重洲行きに乗車します。

てっきり燃料電池バスがくると思っていましたが、やってきたのは一般のノンステップ車。早速乗り込みます。

運賃は230円の均一運賃です。永福町から東京駅まで230円で行けるのはすごいですね。直前に「宿33系統」新宿駅西口行きが出たため、このバスの乗客は少なめ。

車両は比較的古いもので、エアコンのデザインが印象的でした。

すぐに井の頭通りから商店街の狭い道に入ります。

しばらく進み、方南通りに入ります。

同じ永福町駅から井の頭通りを逆方向に進んで方南通りに入る、京王バス「中71系統」中野駅行きを追い越しました。方南町駅で東京メトロ丸ノ内線と接続します。

丸ノ内線はすぐに左手に曲がり、本郷通りに進みます。丸ノ内線の車両が所属する東京メトロ中野検車区が見えました。銀座線の車両も留置されています。銀座線は赤坂見附駅で丸ノ内線と接続しており、銀座線の車両はこの中野で検査を受けます。丸ノ内線、銀座線の新車の搬入や廃車の排出もここで行われます。

南台の交差点で中野通りと交差します。中野通りをこのまま南下して別経路で新宿駅西口を目指す「宿45系統」の京王バスが見えました。

続いて山手通りと交差する清水橋を通過し、いよいよ新宿に入ります。西新宿五丁目駅で都営大江戸線と接続します。

北通りを進みます。有名な「LOVE」の彫刻が見えました。

新宿駅西口に到着です。小田急百貨店のビルは解体されて更地に。今しか見られない景色です。

「030系統」は新宿駅西口21番のりばに停車します。京王百貨店の前にある、「WEバス」と同じバス停です。ここで乗客の大半が降りていきました。

新宿駅西口を出ると甲州街道に入ります。

そのままバスタ新宿へ。高速バスばかりが出入りする中を一般路線バスで入っていくのが楽しいです。

バスタ新宿3階の「新宿WEバス」のりばに停車します。5分ほど停車しました。

再び出発です。バスタ新宿を出たあたりで永福町駅に向かう「030系統」のバスを見ましたが、あちらも一般車両でした。燃料電池バスはどこにいったのでしょうか。

次に、新宿御苑に停車します。こちらもWEバスのバス停です。新宿駅以東では「050系統」を除くと京王バスは運行していませんが、新宿WEバスは京王バスが運行しているため、新宿エリアに限ってはWEバスの停留所が使えるといった形です。

新宿御苑を出ると新宿通りに入ります。ここから急行運転の本領発揮です。まだまだ特別な車両である燃料電池バスよりも一般車両の方が急行運転する意外性というか爽快感を味わえるかもしれません。

最後の途中停留所である四谷一丁目に停まります。ここは都営バスと共同のバス停です。以前は京王バスが独自にバス停のポールを置いていたと思いますが、一体化したようです。

外堀通りと交差して四ツ谷駅を横目に進みます。

バスはぐんぐん飛ばし、半蔵門から内堀通りへ。

葉桜が美しい千鳥ヶ淵を眺めながら代官町通りに入ります。

しばらくすると厳かな洋館が見えてきます。旧近衛師団司令部庁舎です。

竹橋の毎日新聞本社の手前で左折し、回り込むようにして大手町エリアに入ります。日比谷通りに入り、かつて「050系統」デビュー時の停車バス停だったグランキューブの横を通過しました。

永代通りに入り、JR線の高架をくぐって日本橋側に出ます。

まもなく終点のバスターミナル東京八重洲。古風なボタンが光ります。東京駅で永福町の歯科医院の広告を見るのもなんだか新鮮。

外堀通りに入り、東京駅八重洲口の前を通ります。

終点のバスターミナル東京八重洲が見えてきました。バスターミナル東京八重洲とは、東京ミッドタウン八重洲の地下にできた高速バスのバスターミナルで、京王グループが運営しています。これまで東京駅周辺に点在していた高速バスのりばを集約し、より分かりやすくしたものです。待合室や飲食店が並ぶほか、東京駅と地下で繋がっており、雨に濡れずに移動できるのも便利です。

地下に進みます。バスターミナル東京八重洲では高速バス以外が入るのはこの京王バス「030系統」「050系統」のみ。

無事バスターミナル東京八重洲に到着です。バスターミナル東京八重洲では16番のりばを使用します。しばらく停車後、バスは再び永福町駅に向けて出発します。復路の経路は往路とは大きく異なり、新橋を経由します。

登場時は大変話題を呼んだ「050系統」も定着してきましたが、この度の「030系統」の新設は出入庫を運用に宛てた効率的なものと言えそうです。ただ「050系統」同様、新宿駅西口以東の急行運転区間では相変わらず利用客が少ないのが印象に残りました。なにより燃料電池バスが運用に入らなかったことが気掛かりです。今後の展開も見ていきたいと思います。

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