2021年6月12日、八王子に新たな博物館がオープンしました。
「桑都」と呼ばれる八王子の歴史と文化を伝える施設として、八王子駅南口直結のサザンスカイタワー八王子3階に完成したもので、無料で楽しむことができます。
~八王子の歴史文化に出会える場所「はちはく」。桑都と呼ばれる八王子の魅力を発信し、市内各地の歴史文化へとあなたを誘います~
「桑都日本遺産センター 八王子博物館」(愛称・はちはく)では、都内で唯一の「日本遺産」に認定されたストーリー「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」と、原始・古代から未来へとつづく八王子の歴史文化を紹介します。皆さまのお越しをお待ちしております。
八王子市
八王子といえば昔から養蚕がさかんで、近代日本を支えてきました。そんな重要な歴史を学べるスポットが駅前に誕生したということで、早速訪れてみました。
八王子駅に到着です。改札を出て南口に向かいます。
ペデストリアンデッキがサザンスカイタワーの2階に繋がっているので、そのまま進んで3階に上がります。
セリアの向かいにある区画が「桑都日本遺産センター」です。入館無料。
早速見学します。スタッフの方がパンフレットなどを持って丁寧に説明してくださいました。写真撮影もできるそうです。
まずは高尾山の説明から。地図を引き出しから引き出して見られるのもおもしろいですね。
都心からすぐの高尾山ですが、生物の宝庫。ムササビが見られます。こちらでは剥製を展示中。
山岳信仰の山として、また戦略上の要衝としての高尾山を学びます。
八王子城を支配したのは北条氏。本城は小田原城で、八王子城は支城ですが、軍事上の拠点として重要でした。八王子城は川に囲まれた山を活かした山城です。
甲州道中が整備されると、八王子は重要な宿場町になりました。
養蚕についても解説が始まります。これは江戸時代の織物の取引の様子。
八王子は桑畑に覆われ、農家は皆、蚕が中心の生活を送っていたそうです。
開国して貿易が始まると、生糸は輸出品の主力製品となりました。八王子の生糸は貿易港である横浜港へ最短ルートで運ばれました。現在のJR横浜線と同じルートです。
機織り機なども展示されていて、じっくりと見ることができます。
明治22年に現在のJR中央線である甲武鉄道が開業した後、明治41年には現在のJR横浜線である横浜鉄道が生糸輸送を目的として開業しました。明治の時代から八王子は鉄道の街です。
とても無料とは思えない濃い内容の博物館です。ほんの一部を紹介しました。ぜひ行ってみてください。貸し切りの日もあるので、詳しくはHPを確認してください。
桑都日本遺産センター 八王子博物館
開館時間:10:00~17:00
料金:無料
アクセス:JR八王子駅直結、京王八王子駅徒歩8分