現在総武線横須賀線直通の快速に使われているE217系は、今秋デビューするE235系に順次置き換えられていく予定です。E217系は1994年に登場し、近郊型電車で初めて4扉車を採用するなど、その後の通勤電車の設計に大きな影響を与えたそうです。その設計思想は大都市圏近郊型電車だけでなく、カシオペアやJR四国のマリンライナーにも受け継がれているとのこと。
一時的に東海道線に入ったことはあるそうですが、総武線快速と言えばE217系というほど、もっぱら総武線、横須賀線の顔として知られてきました。
新たに総武線の顔になるのは山手線と同じE235系。普通車はすべてロングシートになるそうです。3扉車の近郊型電車が4扉のセミクロスシートになり(E217系)、さらに山手線と同じオールロングシートになっていくというのは、「通勤電車」が近郊区間に拡大した、通勤圏が拡大したと言えるかもしれません。
やがて貴重な存在になるE217系に今乗っておくことにしました。横浜から東京まで乗車します。
丸みを帯びたフォルムは確かにカシオペアやマリンライナーに似ています。貫通扉のあるなし2タイプあるそうです。
湘南新宿ラインや東海道線などと同じ15両編成で、グリーン車は4、5号車ですが、前者が10両+付属5両なのに対し、総武・横須賀線は11両+付属4両のため、グリーン車の乗車位置が異なります。
E217系の車内のドアはボタン式。湘南新宿ラインなどはより新しい、手を触れるタイプです。
座席は新しいと思いますが、他のグリーン席と同じなのでしょうか?
二階建ての一階部分に座ることにしました。モバイルSuicaでグリーン券を購入し、Suicaと同様にタッチして座ります。
横浜を出て、東海道線らしいたくさんの線路の中を走ります。
湘南新宿ラインに入り、武蔵小杉駅に到着。ホームがカーブしていて、窓からホームの下の方まで見えました。
大崎の手前で湘南新宿ラインと別れ、新幹線とともに品川方面に大きく迂回します。
品川に到着。
地下に入り、新橋を出て東京に到着。総武線地下ホームです。
軒下に乗車の札が下がっているのが古風でいいですね。
なお去就ですが、最新のものでも20年以上経過しているため、廃車、またはインドネシア・ジャカルタのKRLに譲渡される見込みであるそうです。ジャカルタの通勤電車は現在、日本で使われていた電車が大活躍していますが、インドネシア政府としては国産車を導入していきたい意向であるため、E217系が譲渡されるとすれば最後の譲渡になるかもしれませんね。
新しいE235系はE217系と同数作られるそうで、そのまま置き換わる形で総武線横須賀線快速や乗り入れ先の成田線などに入るのですね。
東京駅では房総特急が出発に向けて準備していました。