スポンサーリンク

【新宿-池袋】西武バス「宿20」系統に乗る【最東端の孤立路線】

バス
スポンサーリンク

西武バスの「宿20」系統(西武百貨店前~新宿駅西口)に全区間乗車しました。

「宿20」系統は西武バス練馬営業所の路線で、西武バスの一般路線の中で最東端を走るほか、他路線との接続がないいわゆる孤立路線となっています。また、池袋駅東口から発着しますが、バス停名は「西武百貨店前」となっています。路線名は「中井線」。かつては都営バスと共同運行を行っていましたが、徐々に本数が減り、現在は1日2.5往復のみ。

運行系統 「宿20」西武百貨店前(池袋駅東口)~目白駅~目白五丁目~中落合~中井駅~落合~東中野駅~中野坂上~新宿駅西口

「宿20」は西武百貨店前(池袋駅東口)を出ると、明治通りを進んで千登勢橋上の交差点を右折、目白通りに入り、目白駅を経由します。その後山手通りに入ると大江戸線、西武新宿線の中井駅に停車。さらに南下し、東西線の落合駅、大江戸線、中央線の東中野駅、大江戸線、丸ノ内線の中野坂上駅と連絡しながら最後は青梅街道を新宿駅まで向かいます。 鉄道を使えば5分の距離を、40分かけて走ります。運賃は220円の均一運賃。

池袋駅、新宿駅ともに西武鉄道の拠点ですが、西武バスは高速バスや深夜急行バスを除くとこの「宿20」系統のみ。西武バスは基本的に練馬駅より西側に路線網があるため、非常に例外的な路線です。ほかに、出入庫の系統として「宿20-1」系統(西武百貨店前~目白五丁目)、「宿20-2」系統(中落合~新宿駅西口)があります。なお、練馬営業所は練馬区南田中にあり、最寄り駅は西武池袋線の富士見台駅、練馬高野台駅です。

早速乗っていきましょう。池袋駅東口に来ました。

「西武百貨店前」バス停は東口の明治通り沿いのCanDoの前。Googleマップでもちゃんと「西武百貨店前」になっています。そのすぐ先に都営バスの「池袋駅東口」バス停があります。

都営バスののりばはすぐ隣。「池65」練馬車庫前(桜台)/江古田二丁目行きのバスが出ています。「目白五丁目」まで、これから乗る「宿20」と同じ経路です。

西武バスの「西武百貨店前」バス停に戻ります。高速バスや深夜バスは別の場所から発着するので、このバス停は「宿20」、「宿20-1」専用です。乗車するのは早くも終バスの10:30発、新宿駅西口行き。かつては「宿20」の出入庫を兼ねた「練45」(練馬駅~西武百貨店前)という系統がありましたが廃止され、「宿20-1/2」として再編されています。

少し待っていると、乗車する西武バスがやってきました。新宿駅西口を9:40に出た「宿20」西武百貨店前行きです。

ロータリーでUターンし、バスが停留所にやってきました。中井線は基本的に中型バスで運行されます。

西武バスの本店があり、西武グループのお膝元である池袋駅に発着する西武バスの路線バスが、深夜バスを除くとこれ一本というのはおもしろいですね。

早速乗り込みます。

まずは明治通りを南下します。都営バスの多く通る通りです。

少しの間ですが、西武バスで山手線の内側を走るという体験ができます。目白通りと立体交差する千登勢橋上の交差点を右折、目白通りに入ります。

目白通りも「白61」などの都営バスの系統が走ります。

「目白警察前」は学習院大学の最寄りです。立派な門が見えました。

続いて「目白駅」に到着です。山手線をまたぐ橋の上の、駅の目の前に停まります。

「目白駅」で多くのお客さんが乗ってきました。一路目白通りを西に進みます。

都営バスが頻繁に走る「目白五丁目」までは、以前都営バスとの共同運行をしていたのもあって、都営バスの停留所を間借りしています。「目白五丁目」は関東バスも発着します。

「目白五丁目」を出ると南長崎一丁目の交差点を左折して、山手通りに入ります。ここからは単独区間です。

新目白通りと立体交差します。この区間でも、本数が少ないにもかかわらず、各停留所で乗降がありました。

「中落合」に到着です。「宿20-2」はこの中落合から新宿駅西口を結んでいます。出入庫のバスは練馬営業所から新青梅街道などをひたすら回送してくるのでしょう。また、このあたりから地下を都営大江戸線が走ります。

西武新宿線をオーバーパスで越えます。真下に中井駅があり、オーバーパスの手前の「中井駅」バス停で降りて乗り換えられます。大江戸線の中井駅へは次の「上落合二丁目」で乗り換えるようアナウンスがありました。

山手通りをスムーズに進み、続いて「落合」に停車します。東京メトロ東西線の落合駅に接続します。

「落合」を出るとすぐに「東中野」に到着です。JR東中野駅の手前に「東中野」バス停があり、続いて東中野駅構内に入り「東中野駅西口」に停車します。逆方向のバスは「東中野」にのみ停まります。

続いて「並木通り」に停車します。中野氷川神社の鳥居が見えました。

次に「中野坂上」に停まります。都営大江戸線と東京メトロ丸ノ内線に乗り換えられます。交差点を左折して山手通りと別れ、青梅街道に入ります。

地下を並走していた都営大江戸線とは中野坂上で分かれ、今度は丸ノ内線と並走します。青梅街道をひたすら東に進み、新宿駅を目指します。

オフィス街からの乗車もあり、比較的お客さんが多い状態で新宿駅西口のバスターミナルに入ります。

たったの2分遅れで、終点の新宿駅西口に到着です。

「宿20」、「宿20-2」の新宿駅西口でののりばは7番のりば。西武バスのみののりばで、この「宿20」系統は西武バスが有する唯一の新宿駅に入る系統です。

バスは再び西武百貨店前行きの最終便として出発を待っていました。西武百貨店前到着後は「宿20-1」として目白五丁目行きになります。

「宿20」はもともと山手通りの開通とともに誕生し、当時運行されていた都営バス路線と共通定期券を発行したりと賑わっていましたが、モータリゼーションの到来や都営大江戸線の開通などによって徐々に本数を減らし、現在の姿になっています。しかし、1日2.5往復という不便さのわりに全区間にわたって乗客はあり、地域の足として活かされていることがわかりました。

他の路線に接続しない「孤立路線」ということで、長距離を回送させてまで運行している路線であり、大都会新宿と池袋を中型車で結ぶ路線という、なかなかおもしろい路線です。ぜひ乗ってみてください。特に池袋駅は西武グループのお膝元。この路線が末永く残ることを期待したいと思います。

タイトルとURLをコピーしました