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【新交通システム】「山万ユーカリが丘線」に乗る【ラケット型運行】

鉄道
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山万が千葉県佐倉市で運行する新交通システム「山万ユーカリが丘線」に乗車しました。

山万ユーカリが丘線とは、不動産会社である山万が1982年に開業した新交通システムで、京成線ユーカリが丘駅を起点にラケット状に路線を持っています。現在日本で唯一の「VONA」という中央案内式のAGTで、また不動産会社が運行しているという点もユニークです。山万が開発したニュータウン「ユーカリが丘」の各住居から徒歩10分以内に駅が設置されています。

【山万ユーカリが丘線・こあらバス】公式サイト | ユーカリが丘 公式タウンポータルサイト 【山万ユーカリが丘線・こあらバス】公式サイト 【山万ユーカリが丘線・こあらバス】公式サイト

早速乗っていきましょう。京成線のユーカリが丘駅にやってきました。

山万ユーカリが丘線の駅は北口側。北口に出ると早速ユーカリが丘線の車両が停車しているのが見えました。

連絡通路でユーカリが丘線の駅に向かいます。

券売機と自動改札機が設置されています。新交通システムとはいうものの、すでに開業から40年経過しており、昭和のレトロな雰囲気が楽しめます。改札機や券売機ともに更新されていないようで、運賃表も恐らく開業当時のまま。

運賃は均一運賃で、大人200円、子ども100円。交通系ICカードは使えません。500円の1日乗車券があります(ユーカリが丘駅のみで購入可能)。きっぷを購入して改札を通ります。

現在、ユーカリが丘線ではお昼の13時台~15時台の間で代行バス輸送を行っているそうです。これは車両トラブルの影響だそう。

エスカレーターを上がってホームにつきました。どこか学校の校舎を思わせる無機質なコンクリートの佇まい。1面1線のホームです。

ユーカリが丘のキャラクター「こあらファミリー」が迎えてくれました。

軌道はユーカリが丘を出るとややカーブして進んでいきます。目の前にはタワーマンションが2棟聳え立っていました。

京成のユーカリが丘駅の上はホテルになっています。

乗車する車両が到着しました。代行バス輸送になる前の最後の便。

車両は開業当初からのもので、「こあら号」と名付けられています。なんと非冷房。夏には紙おしぼりやうちわを配布しています。新車の導入や更新工事が検討されているようです。

こあら号は3両編成のワンマン運転。全部で3編成あるそうです。今回乗車するのはこあら1号。

早速乗車します。各車両の真ん中にドアが1つあり、両側にロングシートが広がっています。座席は昔の車両に特有のふかふかの座席。窓が2段になっており、上の窓は開いていました。下の窓にはカーテンがつけられています。

昭和55年(1980年)製造。すでに43歳です。

ユーカリが丘を出ると、地区センター、公園と停車します。公園からは環状線になり、再び公園に戻ってユーカリが丘に到着します。全線を14分で走ります。

地区センターを出ると左右に住宅街が広がります。

1面2線の島式ホームの公園で分岐。この列車は再びあちらの軌道から公園に戻ってきます。

左手には引き続き住宅街、右手には耕作放棄地と思われる草地が広がりました。

女子大、中学校と停車していきます。女子大には和洋女子大学のセミナーハウスが、中学校には佐倉市立井野中学校があります。

中学校を出るとトンネルに入りました。

続いて井野に停車。井野はユーカリが丘と並ぶこのあたりの地名です。

公園で下車しました。

列車は終点のユーカリが丘に向けて走っていきます。

公園駅を出ます。駅務本部があるそうです。

公園からは歩いてユーカリが丘に戻りました。頭上を軌道が通っているのですが、高さがあまり高くないのもあり、テーマパークや動物園線のモノレールのようでした。

途中、代行バスとすれ違いました。担当していたのはこあら4号。

無事ユーカリが丘線を楽しむことができました。

首都圏のみならず日本全国で珍しくなった非冷房車。さらに日本唯一となる中央案内式のAGTなど、ユニークさが詰まった路線です。また、地域に愛されているのもよくわかりました。機会があればぜひ乗ってみてください。

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