西武バスの新座営業所に大型電気バスが2台が導入されました。
https://www.seibubus.co.jp/news/uploads/ec5ba427fd128f7a5e4d58cb3b5bc3ec6cc852e2.pdf
車両は中国のBYD社(比亜迪汽車)が製造する「K8(ケーエイト)」。すでに日本国内でも多く導入されており、脱炭素社会に向けた取り組みとして注目を集めています。
西武バスでは2020年にTOYOTA製の水素で動く燃料電池バス「SORA」を1台導入、所沢営業所の路線(「航02」など)で運行されるなど、環境負荷の低い車両の導入に積極的です。
西武バスの燃料電池バス「SORA」に乗車した記録はこちら
K8を日本国内で最初に導入した会社は千葉県の平和交通で、中国から輸入した車両を2021年より運行しています。その後日本仕様モデルが発売され、全国各社で導入されていました。西武バスで走るのも日本仕様モデルです。
もともと2023年2月に納入され運行開始予定でしたが、部品に発がん性物質「六価クロム」が使用されている問題を受けて一旦延期されていました。その後安全性に問題がないことがわかり、同年4月より運行されています。主に「清63系統(清瀬駅北口~けやき通り~旭が丘団地)」で運用されています。
運行系統 | 「清63」清瀬駅北口~けやき通り~清瀬市役所~下清戸二丁目~旭が丘団地 |
電気バスが入るダイヤは明らかにされていませんので、狙って乗るには待つ必要があります。まずは清瀬駅の北口にやってきました。奥に見える、バスが並んでいる場所が清瀬駅北口の操車場です。清瀬駅北口を発着する新座営業所のバスが休んでいます。しばしば電気バスが休んでいる姿も見られます。
電気バスが出発するのは清瀬駅北口1番のりば。「清63系統」のほか、枝番の「清63-1」、「清63-2」にも充当されます。
「清63-1」は旭が丘団地を越えて新座営業所まで行く出入りの系統。「清63-2」は途中の大林組技術研究所までの運行です。
平日の12:20頃、電気バスがやってきました!旭が丘団地からたくさんの客を乗せて清瀬駅北口に到着です。
「K8」のカクカクした外観が、西武バス「S-TORY」のデザインに良く合っています。側面上には「Electric Vehicle」としっかり書かれています。
新座営業所の車両は所沢ナンバー。この後再び旭が丘団地行きに入るのかと思いましたが、車両は先ほど見た操車場に引き上げていきました。しばらく休んでから運用に就くのでしょう。
その後、すぐに2台目の電気バスが清瀬駅北口に到着しました。
2台目の電気バスはしばらく休憩した後、12:57発の旭が丘団地行きとしてのりばに入ってきました。すぐに乗り込みます。すぐに満席になりました。
窓ガラスを見てみると、BYD社のロゴが。
窓には手すりがついています。
エアコンのデザインは可愛らしいですが、やや弱いようです。
電気バスは燃料電池バスと同様、滑るように進みます。けやき通りを北上し、清瀬市役所を経由。
大林組技術研究所でも数人が下車しました。「清63」は頻繫に出ていますが、朝から晩まで常に混みあいます。基本的には団地輸送を担っていますが、清瀬市内の縦の移動も重要な役割です。
下清戸五丁目で旭が丘通りに入ります。
車内がだんだん空いてきました。座席は背がかなり倒れたような形のデザイン。
団地内を細かく停まっていきます。途中までに乗降が多く、最後は私一人に。
すぐに終点の旭が丘団地に到着です。運賃は220円、所要時間約15分でした。
バスはしばらく待機した後、再び清瀬駅北口に向けて走り去っていきました。
清瀬市は東京都の端で、埼玉県に接しており、角のように飛び出た部分があります。旭が丘団地はその飛び出た部分にあたり、新座駅の目と鼻の先です。つまり東京都の端の端ということになり、また、「清63系統」はギリギリ東京都内で完結する路線ということになります(出入りの系統は新座営業所に行くので新座市内に入ります)。
また、都営大江戸線には大泉学園町駅以西にも延伸計画があり、旭が丘団地近くに「清瀬北部駅(仮称)」を設置する案があります。旭が丘通り沿いの旭が丘交番のある交差点付近です。
詳しくはこちら
戻っていると、電気バスが「清63-1系統」新座営業所行きとして走っていました。営業所に充電しに戻るのでしょう。
東京都内だけでも電気バスを走らせる事業者が増えてきました。西武バスにおいてもさらに多くの電気バスが配備され、より環境負荷の低い公共交通機関として活躍することを期待したいと思います。機会があればぜひ乗ってみてください。
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