2021年7月16日、羽田空港リムジンバスの「光が丘・練馬~羽田空港線」が開設されました。そのためこれまでの「練馬・野方・中野~羽田空港線」は「中野~羽田空港線」に短縮され、野方駅北口発着は廃止となりました。
その際、これまで直行だった羽田空港→中野の便が全便、新宿駅西口を経由するルートになりました。
「練馬駅(北口)」停留所および「野方駅北口」停留所の廃止について
今回、路線が短縮されて新宿経由になった初便に乗車しましたので、レポートします。
予約は東京空港交通のHPから可能です。
これまで「練馬・野方・中野」だったタブが「中野駅」と「練馬・光が丘」に変わっています。
羽田空港第1ターミナルから中野駅北口まで選択します。予約をする際に新宿駅を経由することがわかるようにはなっていませんでした。
現在行われているキャンペーン「羽田Webちょこっと割」というのが適用されて、100円引きの大人片道1,150円になりました。QRコードのチケットが出てきます。
第1ターミナルののりばは4番。バスの案内にはしっかりと「新宿駅・中野駅」とあります。新宿便には大きく分けて、バスタ新宿発着、新宿駅西口発着、新宿の各ホテル発着とあり、時間帯や便によってそれらが組み合わさったり、単独であったりと、柔軟なダイヤが組まれています。バスタ新宿と新宿駅西口の両方に停まる便もあります。
この中野便は新宿駅西口までの便とくっつけたというか、新宿駅西口着の午後の便の一部を中野まで延伸したというのが実情なのでしょうか。
乗車開始です。QRコードをかざして乗り込みます。乗車率は窓際の席が全部埋まり、通路側もいくつか埋まる程度。まずまずの乗車です。このうち大半が新宿までかもしれません。
東京空港交通のバスにはフリーWi-Fiが設置されています。
首都高中央環状線を初台南で降りて甲州街道に入り、新宿駅手前で曲がって新宿駅西口停留所に停車します。5分早着。大半の乗客はやはり新宿で降りました。ただ、中野までも5~6人乗っています。
新宿駅西口出発後、今度は青梅街道を進みます。新中野駅の交差点で右折して中野通りを北上し、中央線の高架をくぐって中野駅北口停留所に進みます。サンプラザの横です。
高速バスは中野駅8番バス停のみ使用可能なため、到着時に8番に路線バスが停まっている場合は通過してサンプラザを一周し、再び8番に戻る可能性があるとのアナウンスがありました。実際に着いてみると路線バスはおらず、無事に中野駅北口に到着です。
8番バス停は関東バスの「宿08 新宿駅西口行き」が発着しています。ルートは違いますが、奇しくも空港リムジンバスも新宿駅西口を経由して来るようになりました。
乗客を降ろしてすぐにサンプラザを回り、新宿方面へと戻っていきました。後ろには京王バスの練馬駅行きが控えています。
バス停には、中野駅が始発になった旨や、Web割の案内がなされていました。
羽田空港→中野駅が新宿を経由する一方、中野駅→羽田空港はダイレクトに羽田空港を目指します。ダイヤも早朝の2本だけと、使い勝手の悪さは従来通りです。中野周辺の方は新宿に向かい、バスタ新宿か新宿駅西口発のリムジンバスを利用するのがいいでしょう。
首都高速中央環状線の初台南から新宿駅西口を経由して、中野駅北口まで向かう、詳細なルートはこちらです。
遠回りといえば遠回りですが、コロナ禍で中野直行便を維持するのは厳しいでしょうから、新宿線とくっつくことで存続するというのは理にかなっているように思います。
また、公式の案内に新宿駅を経由することになりましたとの案内は、ダイヤを除いては書かれていないため、コロナ禍での例外的な措置として今後需要が回復したら中野単独での路線、または中野駅以遠の新たな路線網の拡充があるのかもしれません。