多摩川スカイブリッジを渡る臨港バスの新路線が誕生
2022年3月12日に開通した多摩川スカイブリッジを渡る臨港バスの新路線が誕生しました。多摩川スカイブリッジとは、東京都大田区の羽田空港と神奈川県川崎市の間に架けられた、多摩川を渡る川崎市悲願の橋で、羽田空港から川崎市方面にダイレクトにアクセスできるようになりました。
臨港バスの新路線は、京急空港線の天空橋駅から多摩川スカイブリッジを通って京急大師線の大師橋駅前までを結ぶ「大109」系統と、同じく多摩川スカイブリッジを通って浮島バスターミナルまでを結ぶ「天空01」系統です。
臨港バス 多摩川スカイブリッジを渡る新たなバス路線の運行を開始します
どちらのバスも、多摩川スカイブリッジにあわせて整備された川崎市の都市再開発プロジェクト「キングスカイフロント」を経由します。すでにホテルなども作られています。
臨港バス「大109」系統に乗車してみた
今回は、京急空港線の天空橋駅から「大109」系統・大師橋駅前行きに全区間乗車します。
のりばはHANEDA INOVATION CITYのタリーズコーヒー前の広場。Googleマップでは新しいバスのりばが反映されていないため、タクシー乗り場を参照のこと。ほかに、羽田空港と大森駅、羽田空港と蒲田駅を結ぶ京急バスの路線バスが発着します。
HANEDA INOVATION CITYとは、天空橋駅直結の大規模複合施設。オフィスや研究拠点のほかに、商業施設、さらにはライブ施設であるZepp Hanedaなども入っています。
4番のりばから発着。天空橋駅から大師橋駅前行きは平日の日中だと1時間に1本程度。
14:10発に乗車。乗客は私のほかに、キングスカイフロントに行かれる方が4名乗られていました。おそらく臨港バスにとって東京都内に乗り入れる唯一の路線です。
塩浜営業所所属の新しい車両です。
HANEDA INOVATION CITYを出て環八通りに入り、羽田空港船着場を通ります。現在定期便は運航されていませんが、航路としてお台場行きと横浜行きが存在します。また、水上タクシーも発着するようです。
いよいよ巨大な多摩川スカイブリッジを渡ります。当初は川崎側に空港施設を作る案もあったそうです。
広めの歩道・自転車道が整備されており、徒歩で渡っている人も結構いました。
対岸は川崎市川崎区殿町地区。キングスカイフロントに入ります。
大師道ではなく一本隣の殿町通りを進み、殿町地区をこまめに停まって産業道路に入り、終点の大師橋駅前に到着です。
京急大師線の大師橋駅(旧産業道路駅)は地下化工事が完了しましたが、地上部分は仮設の状態になっています。バス停も複雑な構造に。
大師橋駅から京急線で帰宅しました。
神奈川県悲願の多摩川スカイブリッジですが、奇しくもコロナ禍で空港への人の流れは激減し、バスの本数も1時間に1本程度。今後コロナ禍からの回復に伴い多摩川スカイブリッジを使ったますますの発展が望まれます。
ぜひ乗ってみてください。