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西武バスの長距離路線「吉60系統」(吉祥寺駅~成増町)に乗る【鉄道6路線接続】

バス
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西武バスの長距離路線「吉60系統」(吉祥寺駅北口~石神井公園駅北口~成増町)に全区間乗車しました。

「吉60系統」は西武バス上石神井営業所の路線で、吉祥寺駅北口から成増町までを結んでいます。途中、西武新宿線の上石神井駅や、西武池袋線の石神井公園駅を経由して、東京メトロ有楽町線、副都心線の地下鉄成増駅出口にある成増町バス停まで向かいます。東武東上線の成増駅もすぐです。縦に鉄道路線のない東京都西部において、東武東上線を含めるとなんと6路線を繋ぐ大変便利な路線です。

西武バス「吉60系統」路線図
運行系統「吉60系統」吉祥寺駅北口~青梅街道営業所~上石神井駅~富士街道~石神井公園駅北口~土支田交番~成増町

「吉60系統」は吉祥寺駅北口を出発後、吉祥寺通りを進み、青梅街道を右折、青梅街道営業所を通ります。その後、北上し、西武新宿線上石神井駅に連絡。富士街道で右折して、石神井公園駅北口を目指します。石神井公園駅北口止まりの派生系統の便も多くあります。石神井公園からは光が丘の方向に進み、谷原三丁目、高松五丁目、旭町三丁目と進みます。東武東上線成増駅には入らず、手前の川越街道に入って終点の成増町に到着です。成増町バス停は東京メトロ有楽町線、副都心線地下鉄成増駅の上にあります。成増駅までは一つ手前の成増一丁目バス停で降ります。長距離を走り、複数の鉄道路線をまたぎますが、その大部分が練馬区内を走るのも特徴です。

全区間乗車しても料金は均一運賃の220円。乗り得な路線と言えます。

吉祥寺駅北口は西武バスの一大ターミナルで、運行本数が最も多いのは吉祥寺駅と西武池袋線の大泉学園駅とを結ぶ路線です。大泉学園駅より先の、都民農園セコニックや埼玉県新座市の新座栄まで向かうものも多くあります。ほかに、西武池袋線の保谷駅に向かう系統も複数あります。

「吉60系統」は西武バス最長路線ではありませんが、およそ14キロ、乗車時間約1時間の長距離路線です。

西武バス最長路線である「大34系統」(所沢駅~大宮駅)に乗車した記録はこちら。

早速乗車していきましょう。吉祥寺北口にやってきました。

「吉60系統」が発着するのはロータリーの向かいの7番のりば。常に長蛇の列ができています。

ちょうどバスが出発していくところでした。

ひどい混雑と雨で車窓が見られなそうだったので、別日にやってきました。今回乗車するのは新塗装の車両です。

なんとか窓側に座れたので車窓を見ていきます。吉祥寺駅を出ると吉祥寺通りに入ります。バスがひっきりなしに来る区間です。

立野町を過ぎると武蔵野市から練馬区に入ります。ここからは、終点の成増町付近の板橋区成増と、終点近くで一瞬だけ埼玉県和光市白子を通る他はすべて練馬区内の運行です。青梅街道との交差点を右折します。大泉学園駅方面行き、保谷駅方面行きは左折するため、ここでお別れです。

関東バスの青梅街道営業所を左折し、細い道に入っていきます。関東バスの車両がずらっと並んでいるのが見えました。

今度は狭い上石神井通りに入り、商店街を抜けて上石神井駅に向かいます。上石神井駅では、手前の関東バスの停留所ではなく、一旦線路を越えた先の停留所に停まります。上石神井駅は急行も停まる2面4線の駅。線路4本を横断します。

上石神井駅バス停は昔ながらの折り返し所といった雰囲気で、ぐるっとUターンして停留所に入ります。ここで多くの乗車がありました。反対方向のバスは普通に道路上に停まります。

新青梅街道とも交差しながら上石神井通りをひたすら北上します。富士街道との交差点で右折し、今度は石神井公園駅を目指します。先ほど青梅街道で分かれた大泉学園駅方面の系統とここでまた一瞬だけ合流します。ちょうど吉祥寺駅行きの「吉62-1系統」(吉祥寺駅~大泉学園駅南口)とすれ違いました。

また、交差点を右折した先の富士街道バス停で乗務員さんの交代がありました。この近くに西武バス上石神井営業所があります。

富士街道をさらに進み、石神井公園の横を抜けると、西武池袋線の高架をくぐります。石神井公園駅では北口のバスターミナルに停車します。北口からは羽田空港行きのリムジンバスも発着しています。

石神井公園駅北口に到着です。乗客の多くが入れ替わりました。やはり駅と駅の間を結ぶ利用が目立ちます。一方で、複数の駅間を乗り通す方も見受けれました。通しで運行されているメリットは確実にあるようでした。

再び富士街道に復帰して北上します。石神井公園駅~成増間の乗客も多く、混雑していました。関東バスと共存するエリアから、国際興業バスと共存するエリアに入りました。目白通りとの交差点を右折します。ここに関越道のスタート地点である大泉ICがあります。

北原通りに入り、谷原地区を抜けて、今度は左折して笹目通りと合流します。光が丘の西側を北上していきます。奥に少しだけ見える光が丘のホテル「ホテルカデンツァ東京」からも、羽田空港行きのリムジンバスが出ています。

土支田交差点で埼玉県和光市に入り、向山通りに進みます。向山通りに白子折返場という折返場があり、成増町からここまでの系統が設定されています。長距離を走る「吉60系統」は成増町に到着すると、この白子折返場行きの系統となることが多いようです。

再び練馬区に入り、すぐに板橋区に入ります。川越街道に入る手前にある成増一丁目バス停でほとんどの人が降りていきました。東武東上線の成増駅へはこのバス停から歩くのが一番早く、車内でもその旨がアナウンスされます。

ミスタードーナツの角を左折し、川越街道に入ります。

成増駅~石神井公園駅間のみであれば、成増駅のロータリー内である成増駅南口から西武バスと国際興業バスが石神井公園駅北口までの便「石02系統」を共同運行しており、そちらに乗車するほうが便利でしょう。成増駅南口からは大泉学園駅北口行きの西武バス「泉33系統」も出ています。

そんな成増駅南口には入らない我らが「吉60系統」は、川越街道にある終点の成増町バス停に到着です。

成増町バス停は東京メトロ有楽町線、副都心線の地下鉄成増駅出入口すぐそばにあります。こちらは降車専用バス停で、乗車バス停はこの先にあります。

乗車用バス停に行くと、乗車してきたバスは、やはり白子折返場行きとして、乗客がほとんどいないまま出発していきました。

およそ1時間10分のバス旅でした。吉祥寺駅~成増町間は鉄道利用だと新宿、池袋経由で約45分で着きますが、鉄道が3本乗り継いで579円かかるのに対し、西武バス「吉60系統」利用ならたったの220円と半額以下で移動できます。価格で競争力のある路線です。

一時間を超える長距離路線が廃止や減便の傾向にある昨今で、この「吉60系統」は全区間においてバスに強い優位性がある区間であるほか、乗り通すメリットもあり、常に満員の路線でした。ぜひ220円で6路線を結ぶ「吉60系統」のバス旅を楽しんでみてください。

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