スポンサーリンク

豊洲にやってきたSLを見に行く!【芝浦工業大学附属中高】

新規オープン
スポンサーリンク
スポンサーリンク

豊洲に蒸気機関車がやってきた

豊洲にある芝浦工業大学附属中学高等学校では、100周年を記念して、西武鉄道から寄贈された蒸気機関車を展示し、一般公開を始めました。

豊洲にSLがやってきた | 芝浦工業大学附属中学高等学校
芝浦工業大学附属中学高等学校の公式ホームページです。

芝浦工業大学の前身は「東京鐡道中学」で、今年2022年に100周年を迎えます。こうした鉄道との縁から、鉄道院時代に403号機関車として活躍し、その後川越鉄道(西武鉄道の前身)4号機関車として活躍した蒸気機関車が今回寄贈され展示されます。

蒸気機関車の設置は100年を迎え、次の150年、200年に向かって更に『走り続ける』学校を表します。また、蒸気機関車は日本のものづくりとも関係が深く、理工系教育を柱とし、広く日本の産業界全体に有為な技術系人材を輩出してきた本校を象徴するものとしてふさわしいモニュメントとなります。

芝浦工業大学

また、土台には2020年に発掘された高輪築堤の築石が寄贈され、使われています。高輪築堤は日本最初の鉄道が走る際に海上に線路を敷くために築かれた鉄道機構です。

また、西武鉄道9号機関車から採音した汽笛音も流されるとのこと。

設置場所芝浦工業大学附属中学高等学校(江東区豊洲6-2-7)
アクセス ゆりかもめ新豊洲駅から徒歩1分、有楽町線豊洲駅から徒歩10分 
運転台公開 月曜日~土曜日 9時~17時(日祝、学校休校日をのぞく)
汽笛音再生毎日12時と17時

実際に行ってみた

アクセスはゆりかもめの新豊洲駅から徒歩すぐですが、豊洲駅からも歩いて10分ほど。私は歩くことに。

豊洲駅7番出口を出てゆりかもめの高架に沿って進み、ダイエー豊洲店のある開放的な豊洲六丁目第二公園に出ます。

豊洲六丁目第二公園

芝浦工業大学附属中学高等学校はその公園の隣に。

蒸気機関車は公園側に面した敷地に設置されていました。ほぼ公園の中にあるような雰囲気で、誰でも見学できます。

豊洲六丁目第二公園と芝浦工業大学附属の間にある

この日も地域のお子さん連れなどが見学中。赤と黒の蒸気機関車は存在感があります。現役時代のように綺麗に整備され、ピカピカに塗り上げられていました。

再現された築堤も。

ピカピカです。

この鉄道院403号機関車は、機関車本体と炭水庫が一体となったタンク式機関車です。東武鉄道などで現在も走っているSLもタンク式。

1886年にイギリス・マンチェスターの「ナスミス・ウィルソン社」で製造された400形の一つです。のちに国産機関車を作る際の礎となりました。

この機関車はイギリスから輸入された当初は鉄道局から日本鉄道に貸し出され、現在の東北本線や高崎線、常磐線などで走ったのち、房総鉄道に譲渡されて現在の外房線で活躍。房総鉄道国有化後も千葉エリアで活躍していました。

その後、廃車となり、川越鉄道に譲渡され、4号機関車となります。川越鉄道は現在の西武国分寺線、西武新宿線となる路線で、国分寺から川越を結んでいました。合併などを経て西武鉄道となり、最後は武蔵境と是政を結ぶ多摩川線で使用され、その後、八高線の丹荘駅を起点に走っていた上武鉄道で使われた後、廃車になりました。その後長らく横瀬の車両基地で保管されボロボロになっていたものが、こうして息を吹き返して再び多くの人の目に触れる場に戻ってきたわけです。

高輪築堤についても、築堤が現役の頃にこの403号機関車が走っていたということで、より当時を忍ばせる素晴らしい組み合わせ。

車輪も赤の塗装になっています。

高輪築堤の築石だけを展示したモニュメントもありました。

運転台に入ることもできます。タンク式の運転台はやや狭め。

無料の「しばうら鉄道工学ギャラリー」も見学

続いて、芝浦工業大学附属中高の校舎内にある「しばうら鉄道工学ギャラリー」も見学することに。

しばうら鉄道工学ギャラリー

現在は予約なしで見学可能で、建物に入ってすぐの守衛室で記名して入館証をもらい入館できます。見学はなんと無料。

各種の鉄道コレクションは興味深く、じっくり見学しました。

ジオラマの奥には、485系のグリーン車の座席や、115系のボックスシートも。

なかでも興味を惹かれたのが、1965年の豊洲の様子です。豊洲には東京都港湾局専用線の深川線が走っていました。つまり、都営の貨物線です。芝浦工業大学附属中高のある場所には昔、東京電力の火力発電所があり、深川線の支線も伸びていました。

現代の豊洲には地下に有楽町線、高架にゆりかもめが走っており、今後有楽町線の支線である「豊住線」が開業予定です。

近年のベイエリアの人気とともに発展を遂げてきた豊洲。蒸気機関車は地域のランドマークとして、またお子さん連れの学び場として、今後愛されていくことでしょう。

有楽町線の支線で豊洲駅から住吉駅までを結ぶ「豊住線」についての記事はこちら。

家に帰ってギャラリーでいただいた資料をじっくり読みました。

タイトルとURLをコピーしました