横浜市南西部の沿岸を運行する「横浜シーサイドライン」に全区間乗車してきました。
横浜シーサイドラインとは、京急線の金沢八景駅から八景島などを経由して、京浜東北線の新杉田駅まで運行する新交通システム(案内軌条式)です。沿線には八景島シーパラダイスをはじめ、大学や企業が建ち並んでいます。全線を27分で走ります。
新交通システムにもいろいろありますが、シーサイドラインは「自動案内旅客式輸送システム」で、ゆりかもめやポートライナーなどと同じです。80年代以降、バスやメトロでは輸送力不足、普通の鉄道では供給過多といった場合に新しい輸送機関として作られました。首都圏には多く見られます。
私は金沢八景駅から乗車します。京急線の駅とは繋がっていて、乗り換えもスムーズ。
すでに電車が停車しているのが見えます。デザインが素敵。全線複線で、ほとんどの駅が1面2線の構造です。
平日の日中なのもあってガラガラ。電車は10分おきにやってきます。
車両は2000形。5両編成の固定編成です。
車内はクロスシートとロングシートの組み合わせ。新しい車両です。
無人運転ですが、車端部には運転台がついています。前面展望が楽しめる席も。運転席も通常は座れるようです。
電車の運転台に座るなんてなかなかできない体験です。
路線は、金沢八景駅から八景島までは海沿いを走り、観光輸送の性格が強め。市大医学部駅から先は通勤通学路線の様相です。
出発するとすぐに海が見えます。揺れず快適です。
このあたりはレジャー用の船が多く係留されています。海を渡り、野島公園駅へ。
横浜から八景島までのアクセスは、京急線で一旦金沢八景まで出てからシーサイドラインに乗るほうが早いようです。
徐々に日が暮れてきました。写真には写っていませんが、遠くにかすかに富士山が見えました。
海の公園南口、海の公園柴口と停車していきます。海の公園は砂浜が広がる人気の公園で、バーベキューなどもできます。夏場は多くの人で賑わいます。
高頻度で運行されているので頻繫に列車とすれ違います。よく見るとデザインが違うものも走っていますね。
松の並木の間から八景島シーパラダイスがちらりと見えました。
横浜市立大学福浦キャンパスと付属病院のある市大医学部駅を出ると、工業エリアに。産業振興センター駅の先から湾岸道路と合流、さらに幸浦で首都高速湾岸線と合流します。
トラス橋を渡ると、並木中央駅に。ここには車両基地があり、金沢八景方面に向かって引き上げ線が伸びています。
金沢水再生センターが見えました。
終点の新杉田までずっと高速道路の横を進みます。
都会らしい景色。
終点の新杉田駅に到着しました。ホームはドーム状の開放的な雰囲気。京浜東北線の駅とスムーズに乗り換えられます。京急線の杉田駅も歩ける距離です。
沿線の景色の移り変わりが楽しく、あっという間の27分間でした。