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【特急格上げ】臨時の「特急鎌倉」に乗車【E257系】

鉄道
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「特急鎌倉」とは

JR東日本はこれまで、吉川美南~鎌倉間で臨時の「ホリデー快速鎌倉」号を運転していましたが、2022年10月に特急に格上げし、特急「鎌倉」として運転することを発表しました。引き続き指定の運転日のみ運転されます。

車両は「ホリデー快速鎌倉」同様、E257系5両編成を使用し、全席指定で運転されます。運転に当たり、特急料金が35%割引になる「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」が設定されます。

トクだ値35が設定される

停車駅は、吉川美南、南越谷、武蔵浦和、北朝霞、新秋津、西国分寺、横浜、北鎌倉、鎌倉です。武蔵野線の主要駅に停車しながら北朝霞で東武東上線からの、新秋津で西武池袋線からの乗り換え客も集客し、あとは一路鎌倉へというダイヤです。

往路の吉川美南発は7:48で、鎌倉に9:38に着きます。

復路は鎌倉発17:21、吉川美南着19:09です。観光にちょうどいい時刻。

運転上の「ホリデー快速鎌倉」からの変更点として、停車駅が絞られて大船駅、東所沢駅、南浦和駅に停車しなくなったことが挙げられます。あとは同じ特急型車両のE257系でゆったり鎌倉へおでかけできます。運転日は必ず確認してください。

実際に乗車してみた

10月のある週末に湘南エリアに行ったので、帰路に鎌倉から特急「鎌倉」に乗車することにしました。特急格上げ後初の乗車で、変わった点などが楽しみです。

新秋津まで乗車します。えきねっとで予約。当日の出発30分前に予約しましたが、ガラガラで席は選び放題。特急料金は「チケットレス割引35」が入り、960円。

無事窓側の席をとり、鎌倉駅のホームで待ちます。ひとつ前の17:14発横須賀線千葉行きのあとに入線してきます。行楽シーズンの帰宅時間なので結構混みあっていました。

案内版には「特急 鎌倉 5両」と出ています。鎌倉駅には以前、成田エクスプレスが延長運転で停車していました。臨時ではありますが、久しぶりに特急列車が戻ってきた形です。

特急鎌倉の乗車位置案内も新たに用意されています。桜をイメージしたようなピンク色。普段15両編成がやってくる鎌倉駅には5両編成は短め。

3分前ぐらいに特急鎌倉が入線してきました。鎌倉駅には留置線はありますが、折り返し設備がないため、隣の逗子駅から回送されてきました。波動用に用意されている緑の帯のE257系5500番台、「OM-51」編成です。

これはもともと「あずさ」「かいじ」に使われていたものではなく、黄色い塗装の房総特急「さざなみ」「わかしお」「しおさい」「あやめ」などとして走っていた車両を改造したものです。近年は「ホリデー快速鎌倉」などの臨時列車に使われてきました。それがそのまま特急「鎌倉」としても使われるようになった形です。

「ホリデー快速鎌倉」時代の最後に発駅が南越谷から吉川美南に延伸されましたが、車両の行き先表示が「吉川美南」に対応していないようで、終始「特急」の表示に。

緑の塗装はいまだに新鮮で、良いですね。

房総特急用の黄色い塗装だった時と違い、「EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」とでかでかと書かれています。

「ホリデー快速鎌倉」からの変更点として、特急に格上げされたので、ヘッドカバーがついています。快速にはヘッドカバーはつかないので、サービスアップといえばサービスアップ。

鎌倉駅を出発です。ひと車両に乗客は私を含めて5名程度。ホリデー快速時代も満席ではなかったですが、いつももっと乗っていました。

次に隣の北鎌倉駅に停車。ここも観光地。ホームで列車を待つ人は結構いましたが、私の号車には乗車はありませんでした。北鎌倉駅を出るとここから20分間無停車です。

大船駅の手前で東海道線と合流します。ちょうど日が暮れていきました。

大船の観音像を仰ぎ見ながら大船駅に入りますが、停車はしません。減速もせず通過します。直前に踊り子16号東京行きが出ており、特急で帰りたい人はそちらへ、という感じでしょうか。踊り子も同じE257系。

大船駅を出た先で、横須賀線から東海道線に転線します。この先は鶴見まで東海道線を進んでいきます。

デッキを見に行きます。以前公衆電話があったあであろうスペースはよくわからない空間に。

お手洗いや洗面台は広め。

そうこうしているうちに横浜駅に停車です。東海道線7番ホームに到着。乗車も下車もありませんでした。ここからは約40分無停車。

鶴見駅で運転停車します。ホームのない線路上に停まり、乗務員さんの交代があります。

この先で武蔵野線(貨物線)に転線します。横須賀線や湘南新宿ラインが走る品鶴線とは別の線路で、相鉄・JR直通線や特急「湘南」が通る線路です。もう暗くて何も見えません。

反対側の車窓に新川崎駅や新鶴見機関区などを見ながら、品鶴線とも別れ、武蔵野線は一路梶ヶ谷貨物ターミナル駅に向かって進みます。武蔵野線のこの鶴見~府中本町間は貨物線で、武蔵野南線と呼ばれます。

新鶴見機関区や梶ヶ谷貨物ターミナル駅などのようすは、以前の「ホリデー快速鎌倉」の記事でご覧ください。

武蔵小杉の手前でいったんトンネルに入り、梶ヶ谷貨物ターミナル駅の手前で地上に出ます。広大な梶ヶ谷駅を過ぎると、長い長いトンネルに入ります。生田トンネルです。田園都市線の宮崎台、小田急線の生田あたりを過ぎて、京王相模原線の稲城付近で地上に出ます。

再びトンネルに入り、次に出るのは多摩川の手前。

多摩川を渡ります。隣には南武線の線路があります。南武線と並走しながら府中本町駅に入ります。

この列車は府中本町は通過。武蔵野線もここからは営業列車が走る区間です。

横浜駅をでて約40分、ついに西国分寺駅に停車です。この駅で中央線方面に乗り換えられます。西国分寺やその周辺から鎌倉に行く場合も、一旦新宿に出る必要がないためこの列車は有用です。

続いて、西武池袋線への乗り換え駅である新秋津駅に停車します。私はこの駅で下車しました。何人かの方が降りられました。列車はこの先、北朝霞などに停車しながら吉川美南まで武蔵野線を進みます。

鎌倉から新秋津まで乗車時間は約1時間。この列車がないと1時間半はかかるので、速達性も十分にあります。

今回「ホリデー快速鎌倉」との違いに注目して乗車しましたが、違いは料金が上がり、ヘッドカバーがつき、停車駅が減ったこと。同じ車両で同じ速度で往復しています。ただ、そもそも特急型車両に座席指定料金500円で乗れたホリデー快速が大盤振る舞いだったといえるので、特急化されることでこの列車が長く続いてくれたらと思いました。

また、もしこの区間に直通列車があって普通列車グリーン車が営業されていたら、グリーン券は休日なので800円(70.5キロ/武蔵野南線は営業キロないので府中本町から南武線・横須賀線経由)のはずなので、特急鎌倉のえきねっとチケットレス35%オフで960円は全然ありだなと思いました。実際、特急鎌倉が運転されるシーズンの運転される時間の普通列車は、グリーン車もふくめてかなり混んでいました。武蔵野線沿線だけでなく、武蔵野線に接続する路線の沿線の人も、新宿や東京を通ることなく混雑を避けて、ゆったり座席に座って直で鎌倉・湘南エリアに遊びに行けるというのは、良い価値を提供する列車だと思います。

今回湘南エリアに行くのに、行きは新宿に出て小田急のロマンスカー「えのしま」号を利用し、江の島や鎌倉を観光して、鎌倉駅から特急「鎌倉」でまっすぐ自宅に帰りました。鎌倉・湘南エリアは江ノ電やモノレールなどもあり、鉄道での回遊性が高いエリアなので、組み合わせて特急「鎌倉」も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

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