西武池袋線の秋津駅とJR武蔵野線の新秋津駅から近い、淵の森緑地を散策しました。
東京都東村山市に存在し、埼玉県所沢市との境界にあたります。ここは、宮崎駿監督が「となりのトトロ」の構想を練った場所として有名です。このあたりの原風景である里山の景色が保存されています。
秋津神社でJR線と西武線を接続する秋津連絡線を眺めてから、淵の森緑地に向かいました。
線路を渡って左奥です。
隣に西武池袋線が通っており、頻繫に列車がやってきます。
淵の森緑地は柳瀬川沿いにあります。柳瀬川は主に埼玉県を流れる川で、新河岸川と合流して最終的には荒川に流れる川ですが、このあたりは柳瀬川の源流付近に当たります。かつてはとても汚染されていたそうですが、市民の努力で、鮎も棲むようなきれいな川に戻りました。
柳瀬川は海との間に遮るものがないため、海から荒川を通って魚などが遡上できるようになっています。春にはマルタウグイの産卵などが見られるそうです。
この日は初春の雨の日で、川は少し濁っていました。植物は少しずつ芽吹き始めています。
笹が茂っていました。有志の方々が下草刈りをしているそうです。
枯れ葉のじゅうたんの中から、スミレが咲いています。
春です。
朽ちた丸太にキノコも。
範囲は広いわけではないですが、ここには多種多様な生物が住んでいます。在来の植物が静かに芽吹く姿は里山そのものです。オオタカが飛来することもあるそうです。
オオタカを見てみたいものです。晴れた日に行けば鳥のさえずりを楽しめそう。
駅近で手軽に里山の雰囲気を楽しめる素敵な場所でした。ぜひ訪れてみてください。西武池袋線で池袋や有楽町線、副都心線からも一本、また武蔵野線も使えてアクセスがいい立地です。