スポンサーリンク

【未成線】「池袋・竹ノ塚新線」に乗る【都バス王40系統】

バス
スポンサーリンク

「池袋・竹ノ塚新線」とは、池袋駅から王子駅を経て竹ノ塚駅に至る路線構想で、1998年の東京都の「広域交通ネットワーク計画検討委員会報告書」において「将来の動向をみて考える路線」と位置付けられました。その後は大きな動きはありませんが、構想が消滅したわけではなく、現実に需要の大きい区間です。計画上は地下鉄での運行で、池袋駅を出て王子駅、日暮里・舎人ライナーの江北駅に接続し、東武伊勢崎線の西新井駅まで結ぶ構想です。

このルートには現在都営バス「王40」系統(池袋駅東口~西新井駅)が超高頻度で運行されていて、都営バス北営業所きっての主力路線となっています。

今回はこの「王40」系統に全区間乗車することで「池袋・竹ノ塚新線」のルートを辿ってみたいと思います。

運行系統 「王40甲」池袋駅東口~西巣鴨~王子駅~豊島五丁目団地~荒川土手操車所~江北四丁目~西新井大師~西新井駅

池袋駅東口を出て明治通りを北上し、西巣鴨で都営三田線の西巣鴨駅に接続、さらに北上し、飛鳥山公園を経て王子駅前へ。明治通りから王子金町市川線に入り、豊島五丁目団地を経由して隅田川、荒川を渡り、江北バス通りを東へ。江北四丁目で日暮里・舎人ライナーの江北駅に接続、西新井大師前を経て、東武伊勢崎線の西新井駅に入ります。このほか様々な区間便、出入り便が設定されています。

今回は池袋駅から「王40」系統で西新井駅に行った後、新線計画の終点である竹ノ塚駅に向かいます。

池袋駅東口にやってきました。

池袋駅東口から王子駅前までは複数の系統が走っており、日中でも毎時16本ほどと山手線以上の運行本数を誇ります。池袋駅東口から西巣鴨までであればさらに多く、なんと毎時24本。3分に1本のレベルであり、同時発車も見られます。それだけ高頻度で運行されていながら、日中でも乗客は非常に多く、立ち客が当たり前なほど混雑します。

「王40甲」だけでもこの密度。

池袋駅東口を大混雑で出発です。

池袋駅東口に2か所停車して明治通りに入ります。交通量の多い通りで、路線バスのほかに高速バスも通ります。新線はこの明治通りの下を通ることでしょう。

山手線と交差します。

西巣鴨で白山通りと交差します。都営三田線西巣鴨駅に接続します。新線が実現すれば新駅が設けられるでしょう。

西巣鴨を出ると首都高速中央環状線が合流してきます。池袋駅~王子駅の途中の各バス停で頻繫に乗降があるのが印象的でした。

飛鳥山公園の手前で都電荒川線と合流します。ちょうど電車がやってきました。

坂道を下って王子駅前に到着です。

王子駅には京浜東北線のほかに東京メトロ南北線が乗り入れています。新線の駅は南北線のさらに下に設置されることになるでしょう。

溝田橋交差点から明治通りとわかれ、王子金町市川線に入ります。王子駅から豊島五丁目団地までも非常に乗降の多い区間で、複数の系統が走っています。豊島五丁目団地には都営バスのターミナルのようになっています。新線ができればこの豊島にも新駅が置かれるはずです。

隅田川、荒川と続けて渡ります。

現在荒川の地下を通る鉄道は埼玉高速鉄道線のみ。東京メトロ東西線や都営新宿線は荒川を橋梁で越えています。

荒川を渡ると荒川土手に到着です。都営バスの操車場があり、こちらも複数の系統が発着しています。

江北バス通りに入ります。比較的狭い通りですが、都営バスがばんばん来る通りです。近隣に東京女子医科大学足立医療センターができました。江北四丁目で日暮里・舎人ライナー江北駅と接続します。新線が開業すればこちらにも駅ができるでしょう。

環七通りに合流します。

西新井大師前を経て、西新井駅に到着です。池袋駅東口から50分かかりました。

新線は西新井駅ではなく一つ先の竹ノ塚駅に接続するので、電車で竹ノ塚駅に向かいます。西新井駅からは大師前駅まで大師線が伸びており、これはもともと西新井から東武東上線の上板橋駅までを結ぶ西板線の構想の名残です。

竹ノ塚駅に到着しました。竹ノ塚駅は普通列車しか停車しない駅ですが、乗降客数は西新井駅よりも多く、伊勢崎線内でも第5位という非常に重要な駅です。

西口側は工事中。

新線は環七通りに合流した後、大師線の大師前駅に接続するようにして大師前駅を設置するはずです。その後北上し、東京メトロの車両基地あたりを経由して竹ノ塚駅に入ることでしょう。

ここに鉄道があれば!という区間のひとつですが、東京都東部の有楽町線延伸やつくばエクスプレス延伸、臨海地下鉄構想などといった議論に比べて非常に低調、というか具体的な計画策定すらないのが現状です。竹ノ塚駅から先東武線内に乗り入れるには線路容量的にも難しいかもしれません。地下鉄ということで東京メトロが主体の前提で考えられがちですが、西板線の代わりになるので東武鉄道が東武の池袋駅から伸ばすと想像するのも楽しいですね。西板線は西新井駅から大師前駅、鹿浜、王子神谷、東十条、板橋本町などを経由して上板橋駅まで結ぶ路線構想でしたが、現状では池袋駅から王子駅経由で伊勢崎線へ伸びる方がより需要に合致していますね。

西板線の経路をバスで辿った記録はこちら

ぜひバスに乗りながら新線構想をなぞってみてください。

タイトルとURLをコピーしました