川崎鶴見臨港バスは川崎臨海部の輸送力強化を目的に、川崎駅〜水江町間で連節バスによるBRTの運行を2023年3月1日より開始しました。
車両は日野自動車といすゞ自動車が共同開発したハイブリッド連節バスで、東京BRTでも使われている車両です。定員は114名。
早速乗りに行くことに。連節バスが運行されるのは平日の朝夕。混雑する路線なので迷惑にならないよう、夕方早めの便に乗ります。
JR川崎駅にやってきました。KAWASAKI BRTが発着するのは、多くの路線バスが発着する駅前のロータリーではなく、さくら通りに面した21番のりば。京急の高架橋を抜けて道路を渡った先のセブンイレブンの前あたりです。現在Googleマップにはバス停は載っていません。
21番はBRT専用に。運行開始のポスターが貼られています。
全長18メートルにもなる連節バスが発着するため、道路上にその旨の表示もありました。
BRTのルートは「川21」系統の水江町行きと基本的に同じ。川崎駅を出て臨港警察署前を経由し、池上町、水江町の工業地帯へと向かいます。
BRT快速は川崎駅前から野球場裏まで快速運転、BRT特快は川崎駅前から臨港警察署前まで快速運転を行います。
私は今回、BRT快速で途中の臨港警察署前まで乗り、再びBRT特快に乗って川崎駅前まで戻ることにしました。やってきたのは「2002」。連節バスは一気に6台導入されました。塩浜営業所に所属しています。
折り返し運転なので、降車を待って乗車します。運賃は220円の均一運賃です。
車内に乗り込みます。いまだ新車の匂い。
連節部分を経て後ろの席に座りました。
座席はすべてクロスシートで、一部は向い合せになっています。
ドアは前と真ん中と後ろに3か所。後ろの車両にも案内のサイネージがついています。
ボックスシートも足元が広々としているので荷物があっても大丈夫。
川崎駅出発時点での乗車は4人ほど。臨海部で働く人たちの通勤需要に合わせた路線のため、夕方の水江町方面は乗客は少なめ。方面自体は臨港警察署前あたりまでの帰宅需要は大きいはずだが、既存のバスが十分にあるのでそちらに乗っているはず。
快速なので、川崎駅前を出ると野球場裏まで停まりません。新川通りを南下し、第一京浜を超えます。バスは中央レーンを進みます。
川崎病院を過ぎると左折し、皐橋水江町線に入ります。すぐに野球場裏に到着です。野球場裏から池藤橋までは後ろのドアは開きません。
すぐに臨港警察署前に到着です。臨港警察署前からは後ろのドアも開きます。バスはこの先、水江町まで各バス停に停まります。
帰りもBRTで帰ります。BRT特快はこの臨港警察署前から銀柳街入口までノンストップです。
塩浜営業所に出入りする臨港バスの高速バス車両も見られました。
往路と違う点は特快と快速とも銀柳街入口に停まることと、快速が野球場裏に停まらないことです。つまり、川崎駅前~大島四丁目間で異なるルートをとります。それは、連節バスが構造上終点付近で円を描くようにUターンさせる必要があるからです。
特快がやってきました。今度は「2001」。このバス停から乗ったのは数人でしたが、車内はすでに乗客でごった返していました。すぐ後ろにも臨港バスの川崎駅前行きの一般バスが控えています。
バスは富士見通りに出て比較的スムーズに進みます。銀柳街入口バス停で大半の人が降りていきました。京急川崎駅へはこのバス停が近いことがアナウンスされていましたが、JR川崎駅へもここで降りて歩いたほうが早いかもしれません。
終点の川崎駅前に戻ってきました。
私が乗車したのは本格的な通勤ラッシュが始まる前でしたが、他の川崎駅前行きのバスを見ていると車内がぎゅうぎゅう詰めだったりしたため、輸送力の大きいBRTは十分に意義があると思いましたし、市街地を快速運転することで定時性も高まっているように感じました。
今後、水江町から先の京浜運河に橋が架かり、東扇島まで繋がる見込みです。開通するとBRTも延伸する予定となっています。また、JR鶴見線/南武支線の浜川崎駅から産業道路を通って多摩川スカイブリッジを渡り羽田空港までBRTを運行する計画もあるとか。今後の発展に期待です。
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