都営バスの東京23区内での最長路線「王78」系統に全区間乗車しました。
「王78」は新宿駅西口から王子駅まで、主に青梅街道と環七通りを経由して運行されている路線で、環七通りの整備とともに1966年に誕生しました。杉並営業所が担当しています。路線長は約18キロ以上。23区内の最長路線です。また、都営バスとして唯一、板橋区内を走行しています。運賃は均一運賃の210円。
途中の高円寺駅入口から東十条四丁目間では、関東バス/国際興業バスの「赤31」系統と区間が共通するため、区間指定共通定期券を発行しています。
運行系統 | 「王78」新宿駅西口~中野坂上~高円寺陸橋~野方駅北口~大和町~北区神谷町~王子駅 |
新宿駅西口を出ると青梅街道に出て丸ノ内線と並走します。中野坂上、新中野、東高円寺と停車し、環七通りに入って中央線のガードをくぐり、高円寺駅入口に到着です。ここからは関東バス/国際興業バスの「赤31」と合流します。
高円寺駅入口を出ると環七通りをひたすら北上します。環七通りは鉄道や大通りと立体交差するため、駅に乗り入れるのではなく通り沿いにバス停が置かれており、乗り換えには少し歩く必要があります。反面、バスの運行はよりスムーズになります。
西武新宿線との乗り換えができる野方駅入口に停車、新青梅街道と交差して練馬区に入り、都営大江戸線とも交差。西武池袋線をオーバーパスで渡ると、西武有楽町線の新桜台駅に着きます。しばらく西武有楽町線と並走し、東京メトロ有楽町線/副都心線と交差、川越街道を超えて、東武東上線をくぐり、中板橋駅入口に停車。続いて首都高5号線、都営三田線の板橋本町駅と交差し、埼京線、東北新幹線、東北本線を渡った後、右折して北本通りに入り、王子駅のロータリーに入ります。
所要時間は定刻では1時間10分ほどですが、環七通りの混雑に遭うと1時間30分ほどかかることもあるそう。
今回は王子駅から新宿駅までを全区間乗車します。王子は京浜東北線の駅で、北区の区役所などもある中心部です。バスは駅前のバスロータリーに発着しています。
「王78」ののりばは3番のりば。王子駅からは都営バスのほかに国際興業バスや東武バスが出ています。
行き先案内もバス停が多すぎて二段に。
本数は日中毎時2〜3本ほど。折り返し新宿駅西口行きのバスがやってきたのですぐに乗り込みます。
およそ1時間10分のバス旅の始まりです。それだけ乗っても運賃は210円。
「王78」は途中なんと6自治体も経由します。まずは王子のある北区、そして板橋区、練馬区、杉並区、中野区、そして新宿区。
北本通りに入ると東京メトロ南北線と並走します。「王子五丁目」バス停で南北線王子神谷駅との乗り換えができます。その先の「北区神谷町」ではないので注意が必要。
宮堀の交差点で左折していよいよ環七通りに入ります。
すぐにJR線と交差します。新幹線が東京方面へ走っていくのが見えました。
東北本線の上を環七通りがオーバーパスし、さらにその上を東北新幹線が走ります。
続いてすぐに埼京線をオーバーパスします。埼京線を過ぎるとやがて板橋区に入ります。
「大和町」バス停では、「都営地下鉄三田線とお乗り換えです」とのアナウンスがありました。三田線板橋本町駅の最寄りです。バスはこうしてオーバーパスを通るので駅出口は見えません。下に中山道が通り、上を首都高速5号線が通っています。
東武東上線のアンダーパスを通過します。ちょうど列車が通過していきました。「中板橋駅入口」バス停は駅名を冠していますが、次の「南常盤台」の方が乗り換えには便利です。実際南常盤台で「東武東上線の方はお乗り換えです」というアナウンスが流れました。東武東上線ときわ台駅まで徒歩5分ほど。
信号に左右されることが少ないため、バスは快調に走ります。そのため疲れ方が軽いように感じます。
東京武蔵野病院に通院される方に便利な「武蔵野病院前」では、「地下鉄有楽町線をご利用の方はお乗り換えです」とのアナウンスが。東京メトロ有楽町線/副都心線の小竹向原駅はここから5分ほど歩いたところです。武蔵野病院前を過ぎると練馬区に入ります。
続いて「羽沢」バス停では「西武有楽町線をご利用の方はお乗り換えです」とのアナウンスが流れます。名前が違うのでわかりづらいですが、西武有楽町線新桜台駅との乗り換えバス停です。こちらは駅出口の目の前にバス停があり便利。
すぐに西武池袋線のオーバーパスを渡ります。
続いて「豊玉北」に到着です。「西武池袋線をご利用の方はお乗り換えです」とアナウンスが流れます。最寄りは桜台駅ですが、7〜8分ほど歩きます。
その後すぐに再びオーバーパスを渡ります。目白通りと交差します。目白通りの地下には都営地下鉄大江戸線が走っています。
練馬区内を縦断し「豊玉中」を出ると中野区に入ります。
続いて西武新宿線と交差します。アンダーパスの前後に「野方駅北口」と「野方駅南口」が設定され、どちらからも歩いて野方駅に向かえます。ちょうど列車が野方駅を出発するところでした。
野方を出ると早稲田通りと交差して、杉並区に入ります。中央線のガード下をくぐります。
バスは青梅街道とのオーバーパスには入らず、側道を高円寺陸橋下交差点で左折します。「高円寺陸橋」バス停で乗務員さんの交代がありました。都営バス小滝橋営業所杉並支所はこの近くの青梅街道沿いにあります。
青梅街道に入ると東京メトロ丸の内線と並走します。「東高円寺駅前」は丸ノ内線東高円寺駅の出口のすぐ近く。
「新中野駅前」、「中野坂上」と順調に停車し、最後の自治体、新宿区に入ります。
新宿の高層ビル群の中に入っていきます。「東京医大病院前」では丸ノ内線西新宿駅に乗り換えられます。
新都心歩道橋下交差点を新宿駅ロータリー方面に進み、終点の「新宿駅西口」に到着です。
飛ばせるところで気持ちいいほど飛ばし、わずか2分遅れで到着しました。「王78」ののりばは8番のりば。その後すぐに折り返し「王78」王子駅行きとして出ていきました。
新宿駅方向の地下からの出入り口は工事により封鎖されていました。
反対側からは通行可能です。
1時間以上のバス旅でしたが、渋滞にもはまらず快調に飛ばしたので、あまり疲れを感じないあっという間の旅になりました。ちなみに鉄道を使うと新宿~王子間は230円。都営バスは210円なので、20円だけ安く行けることに。いろんな発見がある環七通りをぜひ都営バスでドライブしてみてください。
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