TOYOTAが開発した水素で走る次世代型のバス、燃料電池バス「SORA」は現在、大手バス会社各社で続々と導入されています。首都圏に限ると、都営バス、東急バス、京王バス、京急バス、京成バス、JRバス関東、日立自動車交通、横浜市営バス、西武バス、東武バスウエストの計9社が運行中です。
TOYOTA燃料電池バス「SORA」
現在首都圏を走っている燃料電池バスSORAを乗りつぶししています。今回は都営バス品川営業所の「品93」に投入されている燃料電池バスに乗車しました。
運行系統 | 目黒駅~白金台駅~品川駅高輪口~天王洲橋~都立高専~大井競馬場 |
「品93」系統は品川営業所の路線の中でも幹線であり、最古の路線である重要な系統です。JR目黒駅を出ると白金台駅、明治学院前などを経由して品川駅高輪口に向かいます。通学需要の多い路線で、目黒と品川から白金、高輪地区を結んでいます。品川駅を出ると、東品川、天王洲橋を通り、都立産業技術高専品川キャンパス前、鮫洲運転免許試験場前などを経て、終点の大井競馬場に向かいます。
前半の目黒・品川のターミナル駅から白金・高輪エリアを繋ぐ輸送と、後半の品川からオフィス街や工業エリアを結ぶ輸送、そして品川から大井競馬場への輸送という三つの側面に分けられそうです。また、大井競馬開催時には品川への直行バスが運行されます。
今回は目黒駅から大井競馬場まで全区間乗車します。
目黒駅前ののりばは、JR目黒駅東口のバスターミナル1番のりばです。「品93」専用ののりばになっています。
平日の朝夕のみ、品川車庫前ではなく、「国道回り」の北品川二丁目、北品川を経由するルートになります。今回乗車するのもこの国道回りのルートです。
燃料電池バスがやってきました。都営バスの燃料電池バスがどこを走っているかは、ホームページの運行情報から簡単に確認することができます。
「品93」目黒駅前行きとしてやってきてしばらくしたあと、再び大井競馬場行きとして運用に就きます。
見にくいですが、行き先に国道回りと表示されています。
目黒駅前出発時点での乗車は6人。
都営バスではフリーWi-Fiが設置されています。速度も快適。ところが来月12月から廃止されるそうで、非常に残念です。
まずは目黒通りを直進していきます。自然教育園や東大医学研究所附属病院を通ります。
白金台駅前後で多くの乗車がありました。桑原坂を下って二本榎通りに入ります。
明治学院大学やグランドプリンスホテル新高輪が見えましたが、残念ながら座席の反対側。
すぐに品川駅に到着です。
品川駅高輪口ののりばは、京急の品川駅沿い。先日乗車した五反田駅から品川駅高輪口に向かう「反96」とは、品川駅までのルートが正反対に円を描くように通っており、その先の進行方向も真逆なので、よくできているなと思いました。
リニア新幹線の広告も。品川は始発駅になります。
品川駅で多くの下車と乗車があり、北品川方面に進みます。品川駅から西に向かうと北品川。港区の品川駅から品川区のもともとの品川エリアに入ります。ここからは平日朝夕のみの国道回りルート。御殿山トラストシティを見ながらJR線の上を渡ります。
そのまま第一京浜を京急線に沿って進みます。この辺りから京急は高架線に。
新馬場駅で左折し、海岸通りに入ります。
海岸通りで本来の品川車庫ルートと合流。天王洲運河を渡り東品川に入りました。
品川シーサイドのイオンが見えます。八潮パークタウンと品川駅を結ぶ「品91」系統はこの品川シーサイド内に入ります。りんかい線の駅と直結しています。また、「品91」にも燃料電池バスが入っています。
鮫洲運転免許試験場前に停車。何人かの人が降りていきました。
勝島運河を渡ります。
日東交通の木更津駅行きが見えました。東京アクラアイン経由のバスです。朝ラッシュと逆方向なのでガラガラでした。
こちらも勝島でガラガラになり、車内を眺めます。
次は終点の大井競馬場です。
がらんとした平日朝の大井競馬場に到着しました。
競馬が開催されていない時間は人がかなり少なく、がらんとしています。
「品93」に使われるほかの都営バスたちが休んでいました。
このレトロな感じがいいですね。
この誰もいないのりばにも競馬開催時は大勢の人が並ぶのでしょう。臨時のバスも運行されます。
大井競馬場を後にしました。
「品93」はそんなに長い路線ではありませんが、景色の変化に富んだ面白い路線。燃料電池バスが入る時間は比較的少なめですが、狙って乗れば楽しめます。