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【新宿駅-練馬駅】都営バス「白61」系統に乗る【長距離路線】

バス
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都営バスの長距離路線、「白61」系統(新宿駅西口~練馬車庫/練馬駅)に全区間乗車しました。

「白61」系統は都営バス練馬営業所の路線で、全長約13キロ、新宿駅西口から練馬駅までを約1時間5分かけて結んでいます。料金は均一運賃の210円。長距離路線ながら、日中でも約10分おきと高頻度で運行されている路線です。また、都営バスの中でも屈指の黒字路線です。

運行系統 「白61」練馬駅~桜台駅前~練馬車庫前~江古田二又~目白五丁目~目白駅~目白警察署~日本女子大~ホテル椿山荘東京~江戸川橋~牛込柳町駅~曙橋~花園町~新宿駅西口

大半の便は練馬車庫(桜台駅)~新宿駅西口間での運行ですが、わずかに練馬駅まで足を伸ばす便もあります。練馬車庫は都営バス練馬営業所のことで、西武池袋線桜台駅から徒歩すぐのところにあります。2013年に延伸されて練馬駅までの便が誕生しました。練馬車庫を出ると、西武池袋線に沿って千川通りを進み、江古田駅の最寄りのバス停である「江古田二又」を経由して山手通りを超え、「目白五丁目」に停車します。この区間は南長崎通りが一方通行のため、上下線で経路が異なります。目白通りを東へ進み、「目白駅」に停車。練馬車庫~目白駅の便もあります。「学05」などへの出入庫の系統です。また、練馬車庫~目白駅間は「練68」系統もわずかですが運行されています。

「白61」は目白駅を境に乗客が入れ替わり、その後、日本女子大、ホテル椿山荘東京と停車していきます。椿山荘発着の便もあり、椿山荘行きは少ないですが、椿山荘発の目白駅行きは多数運転されています。その後、音羽通りに入り、すぐに「江戸川橋」に停車。有楽町線江戸川橋駅に接続します。さらに江戸川橋通りから早大通りと進み、外苑東通りを南下しながら「牛込柳町駅」で都営大江戸線、「曙橋」で都営新宿線に連絡。最後に靖国通りを新宿駅へと進み、歌舞伎町などに停車しながらガード下をくぐって新宿駅西口のバスターミナルに到着します。

早速乗っていきましょう。今回は新宿駅西口から乗車します。日中は練馬車庫までの便が多く、練馬駅までの便は狙って乗る必要があります。

「白61」の新宿駅西口でののりばは3番のりば。

一番北側の島の一番新宿駅寄りから出発します。

一つ前の練馬車庫行きが発車すると、すぐに私が乗る練馬駅行きが入ってきました。

都営バス練馬営業所の車両で、営業所記号は「F」です。約1時間5分のバス旅のはじまりです。

バスロータリーを出て青梅街道に入ります。

小田急百貨店は取り壊し工事中。

前の便が10分前に出たにもかかわらず、バスは満席。

ガード下をくぐります。

次の停留所は「歌舞伎町」。なんと3人も降りる人がいました。確かに西口から歌舞伎町まで歩くと結構かかるので納得の利用方法かもしれません。

「歌舞伎町」を出ると、「新宿五丁目」、「新宿一丁目北」と靖国通りを進んでいきます。道が空いていてかなり飛ばしているのが印象的でした。

靖国通りは下を都営新宿線が通っており、「曙橋」で新宿線曙橋駅に接続します。新宿線は駅間が広いのでこのあたりの移動にも「白61」は便利。合羽坂の急な坂道を一気に駆け上がり、左折して外苑東通りに入ります。

市ヶ谷駐屯地を右に見ながら外苑東通りを北上します。新宿区東側の南北の移動は鉄道がないためバスが大変便利。かなり短い区間での利用も目立ちます。

「牛込柳町駅」で都営大江戸線に接続します。そういえば都営大江戸線も新宿~練馬間を結んでいますが、開通後もこのバスは高頻度で運行されていることからも、区間利用が主で、需要の大きいエリアを繋ぐようにして走っていることが分かります。

早稲田鶴巻町東の交差点を右折し、早大通りへ。山吹町エリアに入ります。練馬車庫から早朝に1本、日曜日の夜に2本、山吹町行きが設定されています。

今度は江戸川橋通りに入り、北上。

「江戸川橋」で東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅に接続します。バスは江戸川橋交差点の先の首都高の高架の先に停まります。

すぐに目白通りに入り、「ホテル椿山荘東京前」に停車します。椿山荘へのアクセスとして、特に目白駅からのバスが重宝されているようです。ホテル椿山荘東京発着の便もあり、特にホテル椿山荘東京から目白駅への便は多数運行されています。椿山荘発着の便はホテル椿山荘東京の構内に停まります。椿山荘の向かいには東京カテドラル聖マリア大聖堂があります。

続いて「日本女子大前」に停車。目白駅から日本女子大までは直通の「学05」系統が高頻度でピストン輸送しています。「白61」は各停タイプですが、その需要を補っていると言えるでしょう。

バスは目白通りを西にひた走ります。目白台運動公園を左に見ながら進み、東京メトロ副都心線、都電荒川線の雑司が谷駅と接続。

千登勢橋で都電荒川線と明治通りを超え、学習院大学の前を進みます。

「目白駅前」に到着です。ここで多数の乗降がありました。江戸川橋付近からは目白駅までのアクセスのために乗られている方が多い印象でした。

本数が多いため、乗っていると反対方向の「白61」と頻繫にすれ違います。この区間はほかに、「練68」、「池65」も走っています。目白駅から乗ってきた乗客が徐々に降りていき、「目白五丁目」あたりでだいぶ空いてきましたが、ガラガラということはなく、コンスタント乗客を拾っていきます。

目白通りをひた走り、山手通りと交差します。この先から江古田までの区間は、練馬車庫方面と新宿駅西口方面で経路が異なります。このバスは目白通りを直進しますが、新宿駅西口方面行きは南長崎通りを通ります。これは、南長崎通りが道幅が狭く、一方通行であるためです。

西落合一丁目の交差点を右に曲がります。この右折した道が目白通りです。曲がった先で「落合南長崎駅前」に停車し、都営大江戸線落合南長崎駅に接続します。

さらに西北に進み、江原二丁目の交差点を右折、「新江古田駅前」に停車します。こちらも都営大江戸線の駅。

今度は江古田駅南口の交差点を左折して、「江古田二又」に停車します。ここで再び上下線での経路が合流します。向かいには関東バスの「中12」系統・中野駅行きが停車中でした。

【参考】後日撮影した、往復で経路が違う区間の「白61」系統・新宿駅西口行きの車窓です。一方通行の狭い南長崎通りを通ります。狭隘区間をバスですり抜けるというのは楽しい体験です。

最後に、千川通りを西に進みます。西武池袋線と並走する形です。千川通りは桜並木の美しい通りです。

「江古田二又」を出ると、「武蔵大学」、「練馬車庫」と停まり、次は終点の「練馬駅」です。つまり、練馬駅は練馬車庫の一つ先。「練馬車庫」からは西武池袋線桜台駅へ歩いてすぐです。

後日撮影した「練馬車庫」。都営バス練馬支所がある。

隣には西武池袋線の高架線と、地下鉄線から伸びてきた西武有楽町線の線路が地下から地上、そして高架へと上がっていくところが見えます。

練馬駅前の交差点で右折し、北側のバスターミナルに入ります。

ついに終点「練馬駅」に8分の遅れで到着しました。練馬駅からは西武バスや関東バス、国際興業バスなど、複数のバス会社から多くのバス路線が伸びています。

練馬駅での「白61」ののりばは、国際興業バスと共用の1番のりば。Googleマップでは2番の京王バスののりばの方に都営バスの情報が載っていますが、正確には1番のりばです。

バスはすぐに練馬営業所へと回送されていきました。

長旅でしたが、沿線の移り変わりや特色を見ていたらあっという間の1時間でした。

長距離路線で、新宿~練馬の移動と考えるとかなり遠回りな経路ですが、実際には区間利用がほとんどで、多くの鉄道路線と連絡しながら細やかな需要を拾っていることが分かります。中でも主に、新宿駅~牛込地区、牛込地区/江戸川橋~目白駅、目白駅~練馬方面の3つに分類できるかなと思いました。本数が多いことで鉄道の代替手段として、自分の目的地により近くまで行けるバスが選ばれているほか、新宿区内の縦の移動や、駅から椿山荘や大学といった場所へのアクセスとして重宝されていると思いました。

大変歴史ある路線であり、乗客も多いことから、練馬営業所に燃料電池バスが入ったら真っ先に投入される路線ではないかと思います。

ちなみに新宿~練馬間を鉄道で移動すると、都営大江戸線で17分、272円。「白61」だと1時間5分、210円なので、乗り通す意味はほとんどありませんが、1時間のバス旅行と考えると210円はお得。ぜひ乗ってみてください。

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