「Welcome Suica」とは
「Welcome Suica」とはJR東日本が発行する訪日外国人向けのSuicaで、日本人や日本在住の外国人でも買うことができます。桜のデザインが可愛いですが、通常のSuicaと異なる点があるので注意が必要です。
有効期限が28日間
通常のSuicaと違い、有効期限があります。発行から28日が過ぎると無効になります。
デポジットが不要
通常のSuicaではデポジット(500円)がかかりますが、Welcome Suicaでは不要です。有効期限が過ぎても返却する必要はありません。
残高を払い戻しできない
有効期限内であっても、一度チャージした残高は払い戻しすることができません。
この有効期限とデポジットなし/払い戻し不可のルールは、訪日外国人数が著しく伸びる中、帰国する方のSuicaの払い戻しに長蛇の列ができることへの対応として設定されたものと思われます。訪日客とJR双方にメリットがある仕組みです。日本らしい桜のデザインなので、お土産に持って帰る方も多そうです。
Welcome Suicaは以下の場所で買うことができます。
・東京駅、新宿駅、池袋駅、上野駅、品川駅、浜松町駅、仙台駅のJR EAST Travel Service Center(訪日旅行センター)
・東京駅のJAPAN RAIL CAFE
・成田空港駅(Narita Airport Terminal 1)、空港第2ビル駅(Narita Airport Terminal 2・3)、東京モノレール羽田空港第2ターミナル駅、東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅のWelcome Suica専用券売機
実際に購入してみた
東京在住の日本人がトラベルサービスセンターでわざわざWelcome Suicaを買うのは少々気まずい気がしたので、羽田空港に用があったタイミングで専用機で買うことにしました。
国際線が発着する第三ターミナルにターミナル連絡バスでやってきました。コロナ禍で発着も大幅に少なく閑散としています。※国際線ターミナルから第三ターミナルへと改称されました(第二ターミナルにも国際線を発着させるため)

WelcomeSuicaの専用機は2階到着ロビーの東京モノレールの改札横にあります。通常の券売機の横に一台だけありました。



まず言語選択画面が現れ、英語を選択しましたが、下に日本語が併記されていました。金額を選択するとすぐにICカードが出てきます。
同時に「ご案内」の紙も出てきました。Welcome Suicaと一緒に携帯するように書かれています。券面には有効期限が表記されていないためと思われます。

デザインはこのような感じです。

裏面にもしっかりと注意書きがありました。

すぐに使い切ったのでチャージしてみました。当然ですが普通のSuicaと同様にチャージできます。ただ、クレジットカードではチャージできないので注意してください。


面白いことに、Suicaを改札にタッチする際の画面の表記が英語でした。「deducted/引き去り額」、「card balance/カード残高」とともに、重要な「card expiration date/カードの有効期限」が表示されます。

詳しくは、JR東日本のホームページにて。
【2025年追記】Welcome Suicaの自動販売機が登場
Welcome Suicaが自動販売機で買えるようになりました。「Welcome Suica専用発売機」にて、簡単に飼うことができます。
https://www.jreast.co.jp/multi/welcomesuica/purchase.html
設置個所は、成田空港駅、空港第2ビル駅、羽田空港第3ターミナル駅(東京モノレール)の3か所です。それぞれ駅の改札前あたりに設置されています。

言語は、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語の4つです。

英語を選択してみると、下に日本語も併記されていました。他の言語も同様だと思われます。

訪日観光客の方々が時折列をなして購入しておられ、Welcome Suicaが定着しているのを感じました。なお、日本人の方々でも購入可能です。地方にお住まいで、普段こういった交通系ICカードを使用されない方が、都内での滞在時のみ一時的に使いたい、といった場合、デポジットなしで購入できるのが魅力です。ただし、何度も来られる方は通常のSuicaを購入される方が、残高の使い切りを気にせず利用できるので便利だと思われます。
Welcome Suicaは原則ひとり一枚までとのことです。いたずらに購入するのは控え、半導体不足を乗り切りましょう。





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