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【新規開設!】関東バス「柳沢駅/吉祥寺駅~八景島シーパラダイス線」に乗る【2階建てバス】

バス
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関東バスは2023年8月20日、「柳沢駅・吉祥寺駅・高井戸駅~横浜・八景島シーパラダイス線」を運行開始しました。運行には2階建てバス(120号車)が使用されます。

【2023年8月20日】柳沢駅・吉祥寺駅・高井戸駅~横浜・八景島シーパラダイス線 運行開始します! | 新着情報 | 中央線沿線の路線バス 関東バス株式会社
関東バスの新着情報「【2023年8月20日】柳沢駅・&...
吉祥寺~横浜・八景島シーパラダイス 直行バス | 関東バス株式会社
関東バスの吉祥寺~横浜・八景島シーパラダ...

これは、西武新宿線の西武柳沢駅、吉祥寺駅、井の頭線の高井戸駅から横浜・八景島シーパラダイスまでを往復する高速バス路線で、土休日に運行されます。系統番号は「湾02」とのこと。

関東バスHPより
運行系統 「湾02・八景島シーパラダイス線」柳沢駅~武蔵野営業所~吉祥寺駅~高井戸駅~横浜・八景島シーパラダイス 

時刻は往路が、柳沢駅7:35→武蔵野営業所7:52→吉祥寺駅8:05→高井戸駅8:25→横浜・八景島シーパラダイス9:35(柳沢駅~高井戸駅は乗車専用)、復路が横浜・八景島シーパラダイス16:00→高井戸駅17:30→吉祥寺駅17:50→武蔵野営業所18:05→柳沢駅18:20(高井戸駅~柳沢駅は降車専用、夏休み期間中の平日は横浜・八景島シーパラダイス16:10発)となります。詳しくは関東バスHPを参照してください。

運賃は大人1,600円、子ども800円。予約制ではなく、先着順です。乗車の特典として八景島シーパラダイスの「ワンデーパス」「アクアリゾーツパス」の割引券がもらえます。

始発の柳沢駅から乗車します。西武新宿線で西武柳沢駅に出発20分前にやってきました。

西武柳沢駅は各停と準急のみが停まる駅。急行や特急は通過します。南口からは三鷹駅行き、吉祥寺駅行きのバスが出ています。

八景島シーパラダイス行き高速バスの柳沢駅ののりばは、南口ロータリーの3番のりば。ほかに、1日1本の「吉55」系統・吉祥寺駅行きが出ているバス停です。

吉祥寺駅行きは1番のりばから別の系統のものが頻繫に出ていますが、3番のりばは経路の異なる1往復の吉祥寺駅行きが出るのみ。新たにこのバスが開設されることでバス停が有効活用される形に。また、系統番号が「湾02」であることをここの行先案内で知りました。

各停留所には新規開設の案内が貼られ、PRされています。こんなバスが出てるなら八景島シーパラダイスに行ってみようか、といった需要喚起がなされていることでしょう。乗車特典として、「ワンデーパス」、「アクアリゾーツパス」の割引券がもらえます。少々朝が早いですが、その分目いっぱい楽しめます。

発車10分前に車両が到着しました。関東バス武蔵野営業所が誇る三菱ふそう・エアロキング120号車です。2000年から活躍している関東バス古参の車両で、夜行バスやお台場線で使われてきました。朝ののどかな柳沢駅で異彩を放っています。

バスはロータリーを迂回して3番のりばに到着。側面の表示は「急行 横浜・八景島シーパラダイス」。

すぐに乗り込みます。入口でまず運賃を支払います。ICカードに対応しています。

1階席も6席だけあります。2列-1列の構造。

2階席へは階段を登っていきます。

1階にはトイレと、通路に面した独立洗面台があります。

私はもちろん2階席に。2階は3列独立シート。窓側に座り、ゆっくりリクライニングシートを倒しました。夜行バスに使われる車両なのでかなりの角度で倒れます。高速道路を走行するのでシートベルトを着用します。

最前列は遮るものがない前面展望が楽しめます。昼行バスなのでなおさらです。先着順のため柳沢駅か武蔵野営業所から乗るといいでしょう。

座席のポケットには新規開設を記念したうちわと八景島シーパラダイスのパンフレットが。パンフレットで予習しながら向かえます。

のりばには派手な横断幕が掲げられていました。「ここからいけます!」というのがいいですね。

7:35、定刻通り出発。八景島シーパラダイスまで2時間の2階建てバス旅の始まりです。柳沢駅からの乗車は私を含めて2名のみ。まずは青梅街道に入ります。「このバスは急行、横浜・八景島シーパラダイス行きです」とのアナウンスが流れました。

2階なのでこの高さ!同時に発車した一般車両が低く見えます。

東伏見稲荷神社を左手に見ながら右折して伏見通りへ。

すぐに左折して五日市街道に入ります。関東バス武蔵野営業所の車両がいたるところに。

五日市街道をしばらく進み、次の停留所である武蔵野営業所に到着です。武蔵野営業所ののりばは営業所の車庫内。武蔵野営業所には大変多くの路線バスが発着しており、バス停も「武蔵野営業所」と「武蔵野営業所前」があります。このバスは車庫内の「武蔵野営業所」バス停を使用します。

車庫内に入って一回転して停車します。ここで複数の乗車がありました。

再び五日市街道を吉祥寺駅に向けて進みます。途中、成蹊大学が見えました。

吉祥寺駅大通りに入って中央線の高架線を見ながら吉祥寺駅に到着です。

吉祥寺駅ののりばは北口バスターミナルの2番のりば。ほかに成蹊学園前行きや柳沢駅行き、北裏行きが出ています。東京ディズニーリゾート行きやお台場行きの高速バスが出ているのりばは3番のりばで隣なので注意。北口を出てすぐにあります。ここでも複数の乗車があり、車内が賑やかに。

みな2階の前の方に行くので後ろの方は比較的すいていました。また、あえて1階席に座るのも個室感があっていいかも。バスは吉祥寺通りをまわって円を描くようにして再び五日市街道に復帰します。

「湾01」のお台場行きの方は駅前のロータリーをぐるっと回って高架をくぐり、井の頭通りを進んで環八通りに入ります。この「湾02」は2階建てバスであるためか2番のりばに停まるためか、大回りして五日市街道経由で環八通りに入ります。どちらも吉祥寺駅の次に高井戸駅に停まりますが、経路が異なります。

バスは五日市街道を渋滞もなく進み、右折して環八通りに合流です。

環八通りを南下して最後の乗車バス停である井の頭線の高井戸駅へ。高井戸駅ののりばは高井戸駅駅出てすぐの関東バスののりばで、ほかに蘆花公園駅行きや千歳烏山駅行きが出ています。ここでも数名の乗車がありました。

高井戸駅を出ると乗務員さんからご挨拶がありました。これから計十数名で八景島へ向かいます。

高井戸駅を出ると高井戸ICから首都高速4号新宿線に乗ります。座席の位置が高いのに加えて窓が大きいため、眺望が本当に良いです。

朝の都心方面は混雑気味。中央道からの高速バスも多く、山梨交通の特急新宿行きと並走しました。

車窓左手には明治大学も見えました。首都高速は京王線に沿うようにして新宿方面へと進みます。

西新宿ジャンクションでバスは首都高速中央環状線を湾岸線方面に進みます。

すぐに山手トンネルに入りました。一気に夜行バスらしき趣に。

長い長いトンネルを抜けてバスは首都高速湾岸線に入ります。さっきまで新宿にいたのにトンネルを走っている間にいつの間にか海沿いにいるというのは不思議な感覚。

東海道新幹線の大井車両基地が見えました。新幹線がずらりと並んでいる姿はいつ見ても感動します。

続いて大田市場を通ります。このあたりは京浜運河を挟んで東京モノレールと並走しています。

羽田空港に入りました。高速道路上からだと航空機の離発着はあまり見えませんが、なんだかワクワクします。

多摩川をトンネルでくぐり、神奈川県に入ります。まずは川崎浮島ジャンクションで東京湾アクアラインと分かれ、再びトンネルに入って今度は東扇島に出ます。両側に物流拠点が広がっていました。

扇島に入り、有名なJFEスチールの製鉄所が広がりました。あたり一面茶色の入り組んだ構造物が広がり、圧巻です。

バスはこの先も京浜工業地帯をなめるように進みます。車窓を遮るものもなく、見ていて飽きない区間です。

扇島と大黒ふ頭を繋ぐ大きな橋、鶴見つばさ大橋を渡ります。海には無数の貨物船などが行き交っていました。なんという楽しい景色。

大黒ジャンクションを通過。生麦方面の首都高が分かれていきます。このバスは直進。

大黒ふ頭から本牧ふ頭へ渡る横浜ベイブリッジを進みます。反対側の車窓にはみなとみらい地区や富士山が見えていました。

こちら側に見えるのは倉庫群や貨物コンテナたち。

続いて見えてきたのは神奈川臨海鉄道の本牧埠頭駅。神奈川臨海鉄道は貨物専用の鉄道です。

神奈川臨海鉄道の線路が見え、なにかの新型車両が留置してあるのがフェンス越しに見えました。この車両はどこ向けの車両でしょうか?

続いて見えてきたのはENEOSの根岸製油所。反対側には三渓園が広がっています。

反対側の進行方向右側にある根岸線の根岸駅付近を通過します。根岸駅には神奈川臨海鉄道も乗り入れています。海側に広がっているのはENEOSの専用線。薄緑色のディーゼル機関車が見えました。神奈川臨海鉄道の車両かと思いきや、専用線内の入れ換えを担当する日新運輸という会社のディーゼル機関車だそうです。おそらくNDD5602。

バスは根岸地区に進みます。左手には引き続きエネルギー関連の施設が続きます。湾岸線はそもそも高い位置を走るのに加えて、窓の広い2階建てバス、さらに海側は工業地帯であるため防音の柵がなく、従ってダイナミックな眺めが見放題。

新杉田駅付近で根岸線と分かれ、金沢シーサイドラインと並走します。横浜南部市場が見えてきました。その先の並木にはコストコも。

幸浦でいよいよ首都高速湾岸線を降り、湾岸道路に入ります。しばらく進み、柴航路橋を渡るとついに目的地の八景島シーパラダイスです。三角屋根の建物はシーパラダイスの象徴であるアクアミュージアム。

9:50、終点の横浜・八景島シーパラダイスに到着しました。途中渋滞のため15分遅れで到着です。降車時に乗務員さんに割引券をいただきます。

到着したのはゲートの目の前。係員の方が案内されていました。

ここは車道がロータリー状になっており、帰りのバスはいわば道の対岸にあるバス停から出発します。バス停は一つしかないので分かりやすいです。もともと京浜急行バスの高速バスが横浜駅~八景島シーパラダイスを結ぶ路線を運行していますが、バス停もすでに関東バスのシーパラダイス線が加わった新しい仕様になっていました。八景島シーパラダイス側も期待を寄せているのが分かりますね。

京浜急行バスの横浜駅(YCAT)~横浜・八景島シーパラダイス線は毎日2往復、高速バス車両で運行しています。横浜駅のほかにみなとみらい地区の各ホテルを経由してシーパラダイスまで向かいます。

横浜駅(YCAT)・みなとみらい地区-横浜・八景島シーパラダイス | 高速バス | 京浜急行バス

関東バスの高速バス車両でのこういった路線では「湾01・吉祥寺~お台場線」が挙げられ、2階建てバスが入ることもありましたが、今回まさかの八景島シーパラダイス行き、さらに2階建てバスが専属ということで、驚きをもって迎えれられました。

今回はそんな急行バス「湾01」に加えて、同じく湾岸線を使用する「湾02」が誕生ということで、関東バスの急行バスが増えたことを嬉しく思います。個人的には柳沢駅が始発というのもおもしろいです。西武線の急行も停まらない駅である西武柳沢駅に日常的に2階建てバスがやってくるというのはしばらく見慣れないような光景です。

なぜいま八景島シーパラダイスなのだろうとは思わなくもありませんが、西武池袋線沿線が横浜方面に直行できるのに対して西武新宿線沿線や吉祥寺駅からは横浜方面に行きにくく、直行バスができるのは良いことだと思います。今後、このバスが横浜駅やみなとみらい地区を経由することがあるかもしれませんね。

さらに、京浜工業地帯の工場群や倉庫群、貨物線などをにかいからじっくり眺められたのが大変楽しかったです。新幹線、空港、工業地帯と、大人も子どももワクワクする景色が目白押しでした。

お子さんも喜ぶ2階建てバスに気軽に乗ることができ、吉祥寺駅から八景島まで一気にドライブできる楽しい路線です。ぜひ乗ってみてください。

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