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【23区】環七通りを路線バスだけで走破する【自由研究】

バス
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東京を環状に走る環七通りを一般路線バスだけで走破してみましょう。

環七通りとは正式には都道318号環状七号線といい、大田区平和島から目黒区、世田谷区、杉並区、練馬区、板橋区、北区、足立区、葛飾区を経由して江戸川区臨海町まで走る道路です。片側2車線以上で、鉄道や主要道路との交差は立体交差で整備されています。総距離は約52.5キロ。

Wikipediaより

そんな環七通りを起点から終点まで路線バスだけで行ってみます。交差する鉄道路線なども見ていきましょう。途中、本数が極端に少ない路線があるので、その路線を中心に予定を立てました。今回記載するのは2023年8月現在の平日ダイヤです。最後に乗車したバスの時刻や運賃などを一覧にしました。

環七通りをの起点は大田区平和島。環七大井ふ頭交差点から始まります。最寄りのバス停は「野鳥公園」。

環七通りの起点となる環七大井ふ頭交差点
環七通りの起点となる環七大井ふ頭交差点

その環七大井ふ頭交差点に最も近いバス停「野鳥公園」からバス旅をスタートさせます。

京急バス「森24系統(京浜島循環)」大森駅行き 野鳥公園 10:09~大森駅 10:28

「野鳥公園」から10:09発の京急バス「森24系統(京浜島循環)」大森駅行きに乗車します。ほかにも大森駅へは行きには「森32系統」などがあります。

※実は、この環七通りの京急線平和島駅付近から大森駅を経て馬込銀座交差点までは路線が繋がりません。今回唯一路線バスで行けない区間です。厳密には、細かく乗り継げば乗れない区間をもう少し狭められるかもしれませんが、ここは気軽に乗り通すことを目的とします。ここ以降はすべて路線が繋がっています。

野鳥公園から環七通りに入り、東京モノレールの流通センター駅、京急本線の平和島駅を経て第一京浜に入り、大森駅東口を目指すルートです。やってきたのは京浜急行バス大森営業所の車両。

環七大井ふ頭交差点からいよいよ環七通りの旅のはじまりです。京浜運河を渡り、交差する最初の鉄道である東京モノレールと交差します。

京急の平和島駅からは環七通りを離れ、すぐに大森駅東口バスターミナルに到着です。乗客が多く、立っている人もいました。大森駅東口は京急バスがごった返す大ターミナルの様相です。

本数も多く、乗りやすい区間です。運賃は均一運賃の220円。

東急バス「森91系統」新代田駅前行き 大森駅(山王口)10:47~新代田駅前 11:33

大森駅からは今度は西口側に出ます。次のバスは大森駅から少し離れたところにあるバスのりば「山王口」から出ています。10:47発の東急バス「森91系統」新代田駅前行きに乗車します。

7番のりばから乗車します。まずはジャーマン通りを進み、馬込銀座交差点で環七通りに入ります。ここまでに環七通りは京急線、東海道線と交差しています。その先環七通りをひたすら北上し、井の頭線新代田駅前まで向かいます。

馬込銀座交差点で環七通りに入ります。

南馬込で東海道新幹線、横須賀線と交差、第二京浜との交差で都営地下鉄浅草線と交差します。ちょうど横須賀線の線路を走る相鉄直通の電車が武蔵小杉に向けて走っていきました。その上を東海道新幹線の高架が通っています。

続いて東急池上線、東急大井町線、東急目黒線と立て続けに東急線と交差します。目黒区に入ると今度は東急東横線と交差します。

世田谷区に入ると、次に東急田園都市線と交差します。若林では最後に東急世田谷線と平面交差します。

世田谷代田駅付近で小田急線と交差し、すぐに京王井の頭線と交差、終点の「新代田駅前」に到着です。

ほぼすべての東急路線と交差し、多くの駅間を短絡輸送する路線でした。また駒澤大学やトキワ松学園などの通学利用や、昭和大学病院などへの通院利用も多くあるそうです。

都営バス「宿91系統」新宿駅西口行き 新代田駅前 11:51~東高円寺駅前 12:08

新代田駅前からは都営バス杉並支所の「宿91系統」新宿駅西口行きに乗車します。新代田駅前が始発です。毎時2~3本ほど運行されています。先ほどの東急バス「森91」と「91」の番号を共有しているのは、もともと一つの路線だったからです。新宿駅~大森駅間を東急バスと共同運行していました。

「宿91系統」は新代田駅前から環七通りを北上し、青梅街道へ右折して新宿駅に向かう路線です。青梅街道を曲がった先の「東高円寺駅前」で乗り換えます。より厳密に進むには同じく「宿91系統」杉並車庫行きに乗車し、「高円寺陸橋」で乗り換えるといいでしょう。

新代田駅前ののりばは東急バスの降車場から駅を越えて北にしばらく歩いたあたり。11:51発の新宿駅西口行きがやってきました。近くに東急バスと共同の操車場があり、そこから回送されてきました。

京王線と交差し、さらにその先で首都高速4号新宿線と交差します。

「方南八幡通り」で東京メトロ丸ノ内線方南町駅と連絡します。

善福寺川を渡り、高円寺陸橋下交差点を右折して環七通りを離れます。曲がってすぐの「東高円寺駅前」で下車します。

「東高円寺駅前」に着きました。丸ノ内線東高円寺駅の出口の目の前にあります。ほかに中野駅行きの関東バスも出ています。

環七通りを四分の一ほど走破しました。あとは長距離路線が続きます。

都営バス「王78系統」王子駅行き 東高円寺駅前 12:20~北区神谷町 13:03

次に乗るのは同じく都営バス杉並支所の「王78系統」王子駅前行きです。「王78系統」は都営バスの東京23区内での最長路線。新宿駅西口を出てひたすら環七通りを北上し、京浜東北線の王子駅まで結びます。毎時2~3本運転されています。

乗車するのは環七通りを走る「東高円寺駅前」から「北区神谷町」までの区間。

12:20発の王子駅行きに乗ります。

環七通りに入るとまずは中央線と交差します。高円寺駅には入らず、環七通りをまっすぐ北上します。

西武新宿線と野方駅付近で交差します。中野区に入り、少し渋滞しました。環七通りは基本的に大通りや鉄道路線とオーバーパスなどで立体交差するため、信号が少なく、渋滞が起こりづらい構造になっています。

続いて練馬区に入り、都営大江戸線、西武池袋線と交差します。「羽沢」で西武有楽町線新桜台駅と連絡します。武蔵野病院前の交差点からは今度は板橋区に入り、東京メトロ有楽町線、副都心線と交差します。石神井川を渡り、川越街道と交差すると、すぐに東武東上線とアンダーパスで交差します。

さらに都営三田線と板橋本町駅の真上で交差、北区に入ると埼京線と交差します。すぐに東北本線と東十条駅の北側で交差します。在来線の上を環七通りがオーバーパスで越え、さらにその上を東北新幹線が越えていきます。ちょうどつばさ、やまびこの併結編成が走っていきました。

バスは北本通りとの交差点を左折してすぐの「北区神谷町」に到着です。

こちらも接続する鉄道路線は多く、区間利用も目立つ路線でした。

東武バスセントラル「王30系統」亀有駅北口行き 北区神谷町 13:19~亀有駅北口 14:19

続いて乗車するのは、東武バスセントラルの「王30系統」亀有駅北口行きです。この路線は非常に本数が少なく、1日2便しかありません。ですのでそのどちらかの便に合わせて環七通り走破の予定を立てる必要があります。2023年8月現在の時刻は北区神谷町発11:34発と13:19発。平日・土休日とも同じです。

こちらは恐らく東武バスセントラルの最長路線。王子駅を出て北本通りから環七通りに入ると、途中東京女子医大足立医療センターを経由しながらひたすら西に進み、亀有駅まで向かう路線です。北区神谷町から環七通りを西に向かうバス自体は都営バスなどほかにもありますが、亀有駅まで向かってくれるのはこの路線のみ。環七通り走破における貴重な路線です。

今回乗車するのは13:19発の便。1日2便でありながら乗客が多い路線です。まずは隅田川、続いて荒川を越えます。

足立区に入り、上沼田の交差点を右折して一時的に環七通りを離れます。東京女子医科大学附属足立医療センターを経由するためです。構内のバスターミナルに入ります。この病院を発着するバス路線は多く、このあたりの交通の結節点になっています。※ここからは過去の画像になります

同じ道を戻って再び環七通りに復帰し、順調に西に進んでいきます。途中、江北で日暮里・舎人ライナー、西新井で東武伊勢崎線、青井でつくばエクスプレスと交差します。さらに北綾瀬で東京メトロ千代田線と接続。その後環七通りは緩やかに右に曲がり、進路を南に変えます。常磐線の高架手前で右折し、終点の亀有駅北口に到着です。

東武バスセントラルのレア路線としても有名で、環七通りの北西部分を担ってくれる重要なバス路線です。次のバスが最後のバスです。北口から南口に移動します。

京成バス「シャトルセブン(SS08)」東京ディズニーシー行き 亀有駅 14:40~葛西臨海公園駅前 15:26

最後に乗車するのは、環七通り走破にふさわしいネーミングの京成バス「シャトルセブン」。環七通りを急行運転する路線バスで、葛飾区、江戸川区の縦の移動を担う重要な交通手段です。京成バスが運行しています。シャトルセブンには亀有駅発のものと小岩駅発のものと2系統あり、それだけ環七通りを南下して葛西臨海公園駅を経由し、東京ディズニーリゾートまで向かいます。専用塗装の車両が使われます。また、新小岩駅からの特急バスもあります。

最後はこの急行バスで環七通りを一気に駆け抜けます。南口からシャトルセブン専用のピンクの車両に乗り込みます。乗車するのは14:40発の便。今回初めて前乗り、後降りのバスです。東京都内は均一運賃ですが、県境を越えて千葉県内まで運転されるため、乗車時に乗務員さんに行き先を告げて運賃を支払います。

シャトルセブンは急行バス。通常のバス停はどんどん飛ばしていきます。全区間にわたって乗客が多く、重要な路線です。青砥で京成本線と交差、江戸川区に入って上一色で総武線と交差します。さらに快調に南下し、都営新宿線の一之江駅に連絡します。一之江駅を出るとすぐに東京メトロ東西線の葛西駅に到着です。

葛西駅は南口側のバスターミナルに入ります。ここで乗客が入れ替わりました。ディズニーリゾートへの客が多く乗り込んできます。さらに南下し南葛西に入ると、各社の物流拠点が見えてきます。すぐに環七通りの終点である葛西臨海公園前交差点に到着です。環七通りはここまで。湾岸道路と接続します。

バスは首都高速湾岸線、京葉線と交差して直進し、葛西臨海公園駅に入ります。

ついに葛西臨海公園駅前に到着しました。環七通り一周の旅もこれまで。時刻は15:26となり、野鳥公園を10:06に出てから5時間20分が経過しています。シャトルセブンは最後に東京ディズニーリゾートに向けて走り去っていきました。

総延長57キロのほぼ全区間を路線バスだけで走り切りました!

まとめ

起点から終点まで、乗車したバス路線は計6本かかった金額は計1,300円所要時間は計5時間20分、乗車したバス会社は計5社でした。

乗車区間/時刻バス会社/系統名所要時間運賃
野鳥公園10:09~大森駅東口10:28京急バス「森24系統(京浜島循環)」19分220円
大森駅(山王口)10:47~新代田駅前11:33東急バス「森91系統」46分220円
新代田駅前11:51~東高円寺駅前12:08都営バス「宿91系統」17分210円
東高円寺駅前12:20~北区神谷町13:03都営バス「王78系統」43分210円
北区神谷町13:19~亀有駅北口14:19東武バスセントラル「王30系統」1時間230円
亀有駅14:40~葛西臨海公園駅前15:26京成バスシャトルセブン「SS08系統」46分210円

路線バスだけで環七通りを一周することができました。ほかにも環八通りを路線バスで走破など、ぜひいろいろやってみてください。

また、この旅程では昼食の時間を十分にとっていないため、野鳥公園を1時間早く出て王子駅などで昼食、休憩をとると良いでしょう。

コメント

  1. […] 東京メトロの改札内 全カフェリスト [電源座席/Wi-Fi 情報]東京メトロの駅ナカ施設は年々充実しており、飲食店も豊富です。改札内の店舗もあり、何かと便利。運賃の関係で改札を出たくないとき、乗換駅でなくともいったん降りて休憩や作業、時間調整に使えるカフェやベーカリーのイートインのリストを作りました。東京メトロ管内の駅の改札内カフェ情報です(乗り入れ先の他社線については載っていません)。cariangintokyo.com2020.12.25 【首都圏】鉄道の駅名を一から十までめぐる【自由研究】首都圏の駅の駅名に含まれる漢数字を一から十までめぐっていきます。どの数字の駅も複数ありますが、今回はより知名度が高そうな駅を選んでみました。ぜひ違ったパターンでもやってみてください。cariangintokyo.com2023.08.24 【23区】環七通りを路線バスだけで走破する【自由研究】東京23区内をぐる… […]

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