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京急「イブニング・ウィング号」に乗る【有料座席指定列車】

鉄道
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京浜急行が運行する通勤通学用の有料座席指定列車「イブニング・ウィング号」に乗車しました。

京浜急行では京急本線・久里浜線にて平日の有料座席指定列車「モーニング・ウィング号」、「イブニング・ウィング号」土休日の有料座席指定列車「ウィング・シート」を運行しており、人気を博しています。

座席指定ウィングサービス | 京急の電車紹介 | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
京急の電車紹介、座席指定ウィングサービスのご紹介。京浜急行電鉄のオフィシャルサイトでは運行状況やご利用案内の他、周辺地域の観光情報を掲載しています。
イブニング・ウィング号の路線図

「モーニング・ウィング号」は朝の横須賀中央・三浦海岸から品川・泉岳寺までの上り列車に、「イブニング・ウィング号」は夜の品川から京急久里浜、三崎口までの下り列車に設定されています。それぞれ、巨大ターミナルである横浜駅を通過し、上大岡から品川までノンストップで運転するのが特徴です。

また、土休日の日中に運転される「ウィング・シート」は、一般列車の快速急行に連結され、泉岳寺~三崎口間を上下線で運行されています。どちらも座席指定料金は300円。「ウィング・シート」の場合、車内清算だと現金のみで500円かかります。

現在では大手私鉄各社で有料座席指定列車が設定されていますが、京急ではかなり早くから運行されてきました。「ウィング・シート」も2019年に始まり人気を博しています。

座席指定はオンラインからが便利です。専用のサイト「K QUICK」で予約します。

ホーム

今回は久里浜方面に用があったので、「イブニング・ウィング号」に乗車することに。K QUICKに会員登録し、早速座席を指定します。「イブニング・ウィング号」を選択。当日のみ予約可能なようです。

「シートマップで選択する」を選択。座席指定に進みます。

京急2100形では、1号車の一番前の座席は全面展望を楽しめますが、この日はすでに予約が入っていたため、比較的空いていた6号車を選択。

発車の15分前に京急の品川駅にやってきました。ラッシュアワーの下り線ホームは大混雑。反対側の3番線に向かいます。

駅構内にも座席指定券を販売する機械が設置されています。こちらでは細かい座席指定はできないようです。

「イブニング・ウィング号」が出発するのは行き止まりの3番線。

品川から上大岡までが座席指定制で、その先は一般の乗降が可能になります。京急久里浜止まりの列車は京急久里浜で三崎口行きに接続しています。私が乗るイブニング・ウィング2号も京急久里浜止まり。

10分前になると、指定の乗車位置には長蛇の列が。

車両が入線してきました。金沢文庫駅から回送されてきたものと思われます。

車両は京急が誇る転換クロスシートの2ドア車、2100系。「モーニング・ウィング号」の3号にのみ、最新鋭の京急1000形20次車「le ciel」が投入されています。

種別表示は「WING ウィング号」。イブニング・ウィング2号は京急久里浜行きです。京急久里浜で三崎口行きに接続します。

「イブニング・ウィング号」の品川駅での乗車位置は、誤乗を避けるために特殊な仕様となっており、指定された座席が1~4号車の場合は4号車の泉岳寺よりのドア、5~8号車の場合は8号車の泉岳寺よりのドアから、係員に座席指定の券面を見せて乗車します。

乗車口で係員の方がチケットのQRコードを読み込んで改札となります。あとは指定の号車の席まで向かい、ゆっくりくつろぎます。

座席の比較的ふかふか。大手私鉄の転換クロスシートの中では京急2100形が好きです。特急列車のようにカーテンもついています。

2100系は日中は泉岳寺始発の快速急行などに使われ、明らかに快適性が違うため、遠くへ行く場合は私はよく狙って乗ります。見極め方は、泉岳寺始発の列車かどうかです。

18:45、定刻にドアが閉まります。ゆっくりと進み、ポイントを渡って本線へ。夜がふけていきます。

品川を出ると次の停車駅は上大岡。37分間ノンストップです。車内は警備員の方が巡回中。他の列車が殺伐とした満員電車として走る中、イブニング・ウィング号は静寂に包まれています。

要塞のような京急蒲田駅を低速で過ぎ、多摩川を渡って神奈川県に入ります。奥にはJRの橋があり、京浜東北線を東海道線が追い抜いていくところでした。

過密ダイヤの京急線を走るため、決してスピードが速いというわけではないのもポイントです。他社の有料特急列車などど違い、速達性よりも着席サービスがメイン。実際、この快適さで300円は安いと思います。

ただ、フリーWiFiや電源等はありません。作業をするにはモバイルWi-Fiなどを持参しましょう。

京急川崎駅を通過。

八丁畷をすぎるとにわかにスピードを出し始めました。先行列車を追い抜いたのでしょう。日中の快特のような走りに。これぞ京急。心地いいです。

続いて、神奈川県随一のターミナル駅、横浜を通過です。こうしたいわゆる「遠近分離」の考え方で設定された列車として、JRの特急「湘南」も同様に横浜駅を通過します。

横浜市内をかっ飛ばし、上大岡に到着。市営地下鉄との乗り換え駅です。ここからは全てのドアが開き、座席指定券なしのお客さんも乗ってきます。たちまち満席に。

次は金沢文庫に到着です。車両基地があり、金沢文庫止まりの列車も多数設定されています。

続いてすぐに隣の金沢八景に到着です。横浜シーサイドラインとの乗り換え駅です。車内の半数が降りていきました。追浜や逸見などの人はここで乗り換え。

金沢八景を出ると、すごいスピードで飛ばします。あっという間に横須賀中央に到着。

続いて堀ノ内に到着。京急本線の浦賀まではここで乗り換えです。イブニング・ウィング号はこの先京急久里浜線に入ります。普通浦賀行きと同時に出発。

この先京急久里浜線内は各駅に止まります。やがてJR横須賀線と並走しながら、終点の京急久里浜に到着です。

京急久里浜駅は2面3線の島式ホーム。京急久里浜止まりの列車が多いため、2、3番ホームは乗降分離式になっています。

イブニング・ウィング号は回送となり、金沢文庫方面に発車していきました。京急久里浜の発着メロディーは山口百恵さんの秋桜。哀愁を漂わせながら列車が出発していきます。

なお、こういった座席指定列車は帰る時間があらかじめわかっていないと逃す可能性がありますが、1ヶ月間全ての時間の「イブニング・ウィング号」に乗り放題のパスも発売されています。

京急線沿線の上大岡以遠の方の通勤通学にはもちろん、三崎や横須賀へのレジャーに「ウィング号」もおすすめですし、横須賀からの「東京九州フェリー」に乗船の際はちょうどの時間に「イブニング・ウィング号」も使えたりと、活かし方はいろいろ。ぜひ乗ってみてください。

また、京急の今後の発展に期待です。

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