駅配送サービスBOPISTAとは
西武百貨店がコロナ禍の新たなサービスとして2021年2月にスタートした駅配サービス「BOPISTA」は、池袋西武本店の商品をオンラインで購入し、西武線の駅で受け取りができるものです。駅のスマートコインロッカーで好きな時間に受け取ることができ、店舗の混雑や営業時間を気にせず買い物できることや、コロナ禍で非接触型のショッピングが可能な点がメリットとして挙げられます。商品の輸送は西武鉄道の電車で行います。
現時点での受け取り可能駅は、西武池袋線の池袋駅、富士見台駅、所沢駅で、改札外にスマートコインロッカーが設置されています。鉄道を利用しない外出でも受け取りが可能です。
利用には、ロッカーを開錠するためのアプリ「SPACER」が必要で、また、商品に応じて利用料金が100~500円程度かかります。
現在はトライアル期間中なので、土日の注文ができないなど注意事項があります。詳細は以下のページを見てください。
BOPISTAを使って購入してみた
では早速注文していきます。この日はトライアル期間中の火曜日だったので、終日注文が可能です。また、9時から17時の間の注文だと、当日中の注文からおよそ3時間後に受け取りが可能だとのことです。
注文した日はサービス利用料無料のキャンペーン中でした(2021/3/26まで)。
早速商品を選びます。サービス開始当初は少なめでしたが、徐々に商品数が増えてきました。今回はお値段がお手頃なお菓子のギフトを選びます。
カートに追加します。
次に、受け取り駅を選びます。私は所沢駅で受け取ります。
次に、連絡先情報を入力します。メールアドレスと名前、電話番号を入力します。住所の欄にはあらかじめ選択した駅の住所が記入されています。駅で受け取るわけなので、そこはそのままにします。
支払いに進みます。
クーポンがある人はクーポンを入力する欄が出てきます。支払いはクレジットカードのみのようです。
すぐに、注文確認メールが届きました。
次に、スマートフォンでアプリ「SPACER(スペースアール)」をダウンロード。電話番号を入力し、登録します。
注文してからだいたい2時間半後ぐらいに、商品受け取りが可能になったというメールが届きました。受け取り方の大事な情報が載っています。
受け取り期限は翌日の10時、期限までに受け取らないと自動的にキャンセルになること、その場合キャンセル料としてサービス料が取られること、また、受け取りに際してSPACERのアプリとコインロッカーとを繋ぐためにBluetoothをオンにしておくことなどが書かれています。普段Bluetoothを切っているのでここでオンにしました。
また、コインロッカー設置場所のリンクも載っているのでここで確認します。所沢駅の受け取りロッカーは、最近新しくできた南改札のそばです。
南改札に向かいます。
ありました!bopista と書かれています。
先程届いたメールに添付してあるリンクから、SPACERのアプリに飛びます。するとロッカーの情報が共有されます。
利用料金はキャンペーンで0円です。ロッカーを開けるを押します。
「スライドして開ける」をスライドします。自動でカチャっとロッカーが開きます。
商品を取り出します。10分以内に取り出さないと閉まってしまいます。
アプリを使って自動で開くのは非接触の観点から素晴らしいですね。
bopistaのシールが貼られた西武百貨店の袋に入られていました。
これで商品の受け取りが完了です。
中には手渡し用の袋も入っていました。
コロナ禍でショッピングにおける非接触や店舗・交通機関での密を避ける重要性が叫ばれている中で、また、オンラインショッピングでの輸送の人材不足や再配達の非効率性が問題提起されている中で、沿線の方々にとってよりエシカルな消費行動の選択肢となるでしょう。利便性を極めていく視点で見ると不足に感じるかもしれませんが、このスタイルが現代の買い物における複数の問題を解決する手段であるという見方でいれば、積極的に選んでいきたいと考える人は多いと思います。トラックではなく電車による輸送が環境負荷の軽減に役立つことは言うまでもありません。
現在のところ、受益者は西武池袋線ユーザーと沿線住民に限られますが、もともと私鉄が沿線の人の買い物先として街や商業施設を開発してきたことを考えると、あるべき姿かもしれませんね。ターミナル駅の池袋と所沢の間の受け取り駅に練馬駅ではなく富士見台駅が選ばれた理由が気になります。
ぜひ使ってみてください。
【追記】2023年にBOPISTAが新しくなって再始動しました。詳しくは下記の記事をどうぞ。
コメント
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