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【日本三大車窓】肥薩線「SL人吉」乗車記

旅行
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2020年7月、記録的な集中豪雨により熊本県南部が被災、日本三大車窓と謳われたJR肥薩線も壊滅的な被害を受けました。有名な鉄橋も流されてしまいました。現在、復旧にむけて協議が行われていますが、厳しい道のりになりそうです。

肥薩線は1903年(明治36年)に鹿児島本線として開業。のちに海側に新たに鹿児島本線が開通するまで、九州の大動脈として活躍しました。戦後も日豊本線とならんで宮崎方面のアクセスとして、博多〜宮崎間の特急や、熊本〜宮崎間の急行が走り(急行えびの号は2000年まで走った。筆者の記憶にもある)、また近年ではその風光明美さから、多くの観光列車が運行されました。急峻な球磨川沿いを走ったり、ループ線やスイッチバックなど、「日本三大車窓」に選ばれた美しい風景の中を、明治期の鉄道技術で作られたさまざまな仕組みを駆使して山を越えていくさまなど、乗っているだけで楽しい路線です。古い木造駅舎も多く残っています。

私は2017年の11月に、鹿児島本線の熊本から肥薩線の人吉まで、観光列車「SL人吉号」に乗車していました。

このSLはもともと豊肥本線の熊本〜宮地間で運行されていたもので、山越えの豊肥本線での故障を機に、2009年から目的地が人吉になりました。快速列車で、乗車券と指定券のみで乗ることができます。

熊本駅は高架ホームから出発
煙をモクモクと出しています
機関車との連結部分
最後部はフリースペースになっていて、景色が楽しめる
八代駅に到着。しばらく停車。

鹿児島本線を快走し、九州新幹線との乗り換え駅新八代駅と、八代駅に停車。八代から肥薩線に入ります。かつては多数の特急列車が頻繁に出入りした八代駅も、ひなびた感じに。味があって素敵です。

観光特急「かわせみ・やませみ」と交換
肥薩線に入る
白石駅で停車
数あるSLの形の中でも特に好き
明治の駅舎が残る

肥薩線に入ると単線になります。球磨川にそってゆっくり進みます。途中、白石駅でしばらく停車。古く美しい駅舎を見学したり、SLの撮影をしたりして過ごします。

一勝地駅でも停車
黒煙を上げるSL。一勝地駅。

景色、車両、駅、全てが特別な雰囲気で、あっという間に時間が過ぎていきます。

人吉駅

終点の人吉駅に到着。

こちらも美しい駅です。鉄道黎明期の遺構が残され、活用されています。肥薩線と同様、壊滅的な被害を受けたくま川鉄道もここから出ています。

穏やかな球磨川。2020年7月、集中豪雨により氾濫した。

下車後は食事をしたり、温泉に入ったりして過ごしました。

人吉の駅弁は「栗めし」「鮎ずし」など。立ち売りの方がいらっしゃいます。

帰りもSLで帰ります。

霧がかかって幻想的な車窓
「やませみ・かわせみ」と交換
熊本駅に戻ってきた

SLでの肥薩線の旅は素晴らしいものでした。いつか復旧しますように。

改めて、被災された方々にお見舞い申し上げます。

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