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【引退間近?】255系「房総ビューエクスプレス」わかしお号に乗る

鉄道
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東京~銚子間を総武線経由で結ぶ房総特急「わかしお」号は、255系9両編成が使用されています。すでに引退が近いと目されている255系に乗る機会があったので記録します。

255系は183系の置き換え用として誕生し、183系同様グリーン車を含む9両編成が5編成作られました。現在は定期列車では「わかしお」号と、1運用のみ「さざなみ」号で運用されています。1993年製造で来年で30年経過する列車です。

今回は、東京から千葉まで、しおさい5号に乗車しました。出発は東京駅総武線地下ホーム。2番線からの発車です。お隣には新宿方面に向かう成田エクスプレスが。特急列車が多く発着する光景は嬉しいもの。

「房総ビューエクスプレス」の愛称を持つ255系は、車体は253系などと同様なものの、前面が非貫通型で、側面の窓も大きく、特徴的な見た目です。

ブルーとイエローのカラーリングは後継のE257系にも引き継がれ、房総特急の代名詞となりました。

波のロゴが素敵です。

183系が9両編成だったため255系も9両になったわけですが、モータリゼーションが加速し安価で高頻度に運行される高速バスに客を奪われ、長い編成を持て余してしまうことに。E257系では基本がグリーン車のない5両で、増結して10両といった柔軟な運用がされるようになりました。

13:39発、総武線経由の銚子行きです。2022年現在、255系の運用離脱や廃車の公式なアナウンスがあるわけではないですが、乗れるうちに乗っておきましょう。

車内は天井が高く、奥行きがある印象。照明は間接照明で、床は塩ビシートが敷かれています。海のレジャーを想定したものでしょう。

座席は分厚くしっかりしていて、旧時代の趣。実際座り心地がよく、最近の薄手のシートよりこちらのほうが好み。航空機でも同様の動きが見られます。ヘッドカバーは柄なしの真っ白なもの。

背面のテーブルはなく、肘掛に収納されているタイプ。座席ポケットもゴムバンド。

デッキも広く、サーフボードもおけるような荷物スぺ―スもありました。こちらはおそらく公衆電話が置かれていたと思われるスペース。

洗面台は、今時めずらしい固形石鹼が置かれています。平成初期に誕生したこの電車は、随所に昭和の趣を残しています。

7分前に同じく総武線を経由する特急成田エクスプレスが先に発車。その後こちらのしおさいが出ます。

東京を出るとすぐに錦糸町に停まります。錦糸町は土休日は「新宿さざなみ」や「新宿わかしお」、千葉発の「あずさ」、「富士回遊」など新宿方面に直通する特急が停車しますが、平日は特急は「しおさい」のみ。ずらりと並ぶE217系は壮観です。

頭上には読書灯がついていました。間接照明では東京駅地下ホームでは暗すぎるので後からつけられたそうです。

荒川橋梁を渡ります。この日は曇天。

続いて江戸川を渡り、千葉県に入ります。奥に見える千葉街道もトラス橋。

車内の電光掲示板に「あと5㎞で千葉に到着します」という印象的な表現の案内があり、降りる準備をします。

千葉までの所要時間は32分。あっという間に着いてしまいます。大きなガラスでデッキから運転台が見えるようになっていて、しばし後面ビューを楽しみました。

しおさい5号は千葉駅8番のりばに到着です。この先は佐倉、八街、成東とコンスタントに停まり、総武線沿線住民を降ろしていきます。26分後には東京行きのしおさいが同じホームに来るようです。千葉エリアの路線は複雑で、のりばも注意が必要。

楽しい車両なので、千葉方面に行く際は使ってみてください。特急券はえきねっとのチケットレス値引きで680円でした。

千葉エリアで活躍する209系の側面もブルーとイエローの房総のカラーリングで、「We Love CHIBA」のラッピングが愛らしいですね。

JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社
「わかしお」は主に東京と房総のリゾート地「安房鴨川駅」を結ぶ特急列車。朝市で有名な勝浦、誕生寺のある安房小湊にも停車します。
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