京王バスは2021年10月1日から、新路線となる【052系統】「渋谷駅~新宿駅西口経由~新橋駅」線を開設します。
運行は同社が保有するTOYOTAの燃料電池バス「SORA」が充当され、1日3往復行われます。
渋谷駅の停留所は西口バスターミナルの2番のりば。運行経路は渋谷駅を出て北上し、代々木公園駅、参宮橋駅、新宿住友ビル、新宿センタービルなどを経由して新宿駅西口に停車。小田急百貨店前の停留所に停車します。その後は往路と復路で経路が違い、急行運転となります。新橋駅方面のバスは新宿御苑、四谷一丁目に停車後、皇居の北側をぐるっと回って大手町グランキューブ前に停車。南下し、銀座を通って新橋駅に到着です。新橋駅の停留所はJR新橋駅汐留口側のヤクルトビル前。
復路は大手町には行かず、四谷一丁目へ直進。東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑前駅を経由して新宿駅西口に向かいます。復路ののりばは小田急百貨店前ではなく、京王バスの高速バス用の26番のりばを使用します。その後、往路と同じルートで渋谷駅に戻ります。自社のエリアでは既存のバス停に細かく停まりながら、新宿以東は御苑、四ツ谷、大手町、新橋にのみバス停を新設するという形です。
運賃は、大人220円、子ども110円の均一運賃です。使用車両は水素で走る燃料電池バスで、以前は多摩地区で活躍していました。今回多摩営業所から永福町営業所に異動となっています。京王バスでは現在2台の燃料電池バスを保有しています。
京王バスが新橋に乗り入れるのは1970年代以来とのことです。そもそも民間のバス会社が山手線の内側に路線を持つこと自体が現在ではレアですし、なぜ四ツ谷なのか、なぜ新橋なのか、なぜオリンピックが終わった今なのか、3往復で採算がとれるのかなど、話題性は十分にあります。将来東京駅のバスターミナルに乗り入れる意図があるのかや、観光需要を狙ったものか、燃料電池バスのPRのための路線かなど、たくさんの憶測を呼んでいます。
燃料電池バスが多摩地区で運行されていた時は、どの路線にいつ燃料電池バスが走るかは固定されておらず、また、大学の通学輸送専用となることも多かったため、狙って乗ることが難しい状態でしたが、今後は簡単かつ長距離を楽しむことができるようになります。都心エリアでは都営バスや東京BRTなどすでに多くの燃料電池バスが走っていますが、今回の京王バスの路線は観光色が強そうなので、乗ること自体を楽しむのに適しているように思います。広く愛される路線になることを期待します。また、今後の展開にも注目です。
「京王バス 052系統 渋谷駅~新宿駅西口~新橋駅」燃料電池バス乗車記はこちら!
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