TOYOTAが開発した水素で走る次世代型のバス、燃料電池バス「SORA」は現在、大手バス会社各社で続々と導入されています。首都圏に限ると、都営バス、東急バス、京王バス、京急バス、京成バス、JRバス関東、日立自動車交通、横浜市営バス、西武バス、東武バスウエストの計9社が運行中です。
TOYOTA燃料電池バス「SORA」
現在首都圏を走っている燃料電池バスSORAを乗りつぶししています。今回は東急バスの燃料電池バスに乗車しました。
東急バスでは2022年現在、2台の燃料電池バスを導入し、目黒営業所の2系統に投入しています。東京駅~清水の「東98」系統と、渋谷駅〜大井町駅間の「渋41」系統です。2022年11月のダイヤ改正により、「渋41」系統から分離して、新たに渋谷駅~高輪ゲートウェイ駅を結ぶ「渋43」系統が誕生しました。その「渋43」系統にも燃料電池バスが投入されています。
「渋41」系統・渋谷駅〜大井町駅間の燃料電池バスに乗車した記録はこちら。
「渋43」系統を渋谷駅から高輪ゲートウェイ駅まで全区間乗車します。
運行系統 | 渋谷駅~中目黒駅~大鳥神社前~大崎駅~新馬場駅~品川駅~高輪ゲートウェイ駅 |
「渋43系統」は、渋谷駅~高輪ゲートウェイ駅間を結ぶ路線で、中目黒、大崎広小路、品川駅を経由します。ほぼ山手線に沿ったルートです。平日は朝夕のみ、土休日は日中のみ運転されます。
これまで東急バスの営業範囲は品川駅まででしたが、今回高輪ゲートウェイ駅まで山手線のひと駅分東に伸ばした形です。高輪ゲートウェイ駅付近はいまだ開発中ですが、完成後は多くの人の移動が見込めるでしょう。これからを見据えた意欲的な新規路線となります。
渋谷駅ののりばは西口バスターミナルの33番のりば。
路線開設の案内も貼られています。
この日は11月初頭の平日。待っていると予想通り燃料電池バスがやってきました。16:30頃着の「渋42」系統、大崎駅西口バスターミナルからの便です。
折り返し、渋谷駅16:48発の高輪ゲートウェイ駅行きになります。220円の均一運賃。
すぐに乗り込みます。渋谷駅出発時点で満席に。
燃料電池バスは滑るように進み、あまり揺れないのが特徴です。もともと渋41系統は高頻度で運行されている重要な路線で、大井町駅まで行くものと途中の大崎駅止まりのものとありましたが、それが時間帯限定で高輪ゲートウェイ駅まで伸びた形です。
渋谷駅を出ると玉川通りを進み、大橋で左折して山手通りに入ります。帰宅時間で途中の乗降の多い便です。東急東横線の中目黒駅の下を通過します。
中目黒を出ると、目黒通りとの交差点、大鳥神社前を通ります。日も暮れて真っ暗に。
東急池上線の大崎広小路駅を通過します。徐々に車内が空いてきました。
JR線を超える陸橋を渡ると、大崎のビル群が見えてきました。
大崎駅に到着。ここでほとんどの人が降りていきました。「渋43」、「渋41」は大崎駅の東口に停まります。JR線を越えず大崎駅西口バスターミナルに向かうものは「渋42」として新たに系統分離されました。
第一京浜に合流して左折し、新馬場駅に停まります。これまでの「渋41」は右折して大井町駅方面に進んでいました。
新馬場駅と次の北品川ですべての人が降り、高輪ゲートウェイまで私一人に。
品川駅に到着。乗降はなくすぐに発車します。品川駅までは蒲田駅からの東急バスの路線がありますが、ここから東は新たなエリア。
車線が広く道が空いており、飛ばして高輪ゲートウェイ駅に向かいます。品川駅の次のバス停が高輪ゲートウェイ駅で、山手線ひと駅分無停車。
まだまだ開発中の駅前エリアに入ります。駅前にあるエネオスの水素ステーションはすでに閉まっていました。奥に品川のビル群が光ります。
すぐに高輪ゲートウェイ駅に到着です。渋谷駅から約一時間の長旅でしたが、燃料電池バスは乗り心地がよく、疲れませんでした。最新の山手線駅高輪ゲートウェイ駅と近未来的な燃料電池バスの車体の取り合わせがこれからの世界を想像させます。
このバスは折り返し、高輪ゲートウェイ駅17:55発の渋谷駅行きになります。
今後発展するエリアに燃料電池バスで参入した意欲的な路線でした。ぜひ利用してみてください。
もう一つの東急バスの燃料電池バスが投入されている「東98」系統の記事はこちら。
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