西武バスでは2020年12月1日から、水素で走る燃料電池バスの運行を開始します。所沢営業所に1車両導入し、所沢駅発着の2系統で営業運転します。
西武のニュースリリースによると、
この燃料電池バスは一般的なバス車両と異なり、軽油ではなく水素を燃料とし、水素と大気中の酸素の化学反応によって発生するエネルギーを元に、エンジンモーターを駆動させ、動力とする仕組みになっていることから、走行時には二酸化炭素などの環境負荷物質を排出しない性能を有しており、従来のバスより環境面、騒音面に配慮したバスとなっております。
西武バス ニュースリリース 2020年11月19日
とのことで、環境に優しく、また静かなバスだということです。
東京都内ではすでに、都営バス、東急バス、京王バスなどが導入していますが、埼玉県内では今回の西武バスが初です。また、12月3日には東武バスウエストが1台営業運転を開始します。
運行する営業所 | 西武バス所沢営業所 |
車種 | トヨタ製 燃料電池バス「SORA」 |
運行系統 | 【所52】所沢駅東口~東所沢駅~志木駅南口 【所55】所沢駅東口~安松~東所沢駅 |
運行路線は所沢駅東口から出る2系統で、JR武蔵野線の東所沢駅を経由して志木駅まで行くものと、東所沢駅どまりのものに充当されるようです。ただ、ホームページ等を見ても何時の便に充てられるかはわかりませんでした。
営業運転開始初日に乗車すべく所沢駅に向かいます。所沢駅では先日新たに駅ビル「グランエミオ所沢」がオープン。
グランエミオ所沢の開業により、改札前のコンコースにバスの発着を知らせる電光掲示板が設置されました。私が乗る「所52系統」または「所55系統」は東口2番のりばから出ます。
所沢駅では改札外にもこのような、待ち合わせや時間調整に使えるベンチが供されています。
東口に出てバス乗り場に向かいます。
東口2番のりばの前には待合所がありました。
東所沢までは以下のようなルートをたどります。池袋方面から来るとぐるっと左に曲がって所沢駅に入るので、慣れないと方向感覚がおかしくなります。
ちょうど、9:59着の燃料電池バスが入ってきました。これは東所沢駅9:42発の便です。
そのまま折り返しの東所沢駅行きか志木駅行きになるものと思いましたが、回送表示になり、西武鉄道の本社の方に消えていきました。しばらく待ってみます。
一時間ほど待ってあきらめようかと思ったころ、急に現れました。11:10発の東所沢駅行きです。車体には「FUEL CELL BUS」の文字が。また、一般車両と比べてひときわ大きいです。カラーリングは今年の4月から登場した西武バス最新の「S-tory」です。
側面の黒もかっこいいですね。
すぐに乗車します。車内は床が低くて天井が高いためかなり空間が広く感じます。
席で充電できるようになっていました。
一般的なバスと比べるとかなり静かで、滑るように走っていく印象です。プリウスに乗っている感覚と似ていました。床が低いからか、陸橋を上る坂道では、吸い付くように上がっていくような印象を受けました。西武池袋線を超える所沢陸橋を渡り、右折して安松地区を走行します。
また、バス酔いの原因になるような揺れも少なく、読書しても問題なさそうです。
所沢駅東口から東所沢駅までは約17分と短距離で、試験的な運行にも我々が試しに乗ってみるのにも適しています。
東所沢駅に到着し、下車しました。
燃料電池バスSORAは2020年のグッドデザイン賞を受賞したそうで、ロゴがラッピングされていました。
バスは折り返し、東所沢駅11:35発の所沢駅東口行きになります。
東所沢駅ではちょうど、貨物列車同士が上下線を行き違うところでした。武蔵野線では高頻度で貨物列車が走っています。
東所沢駅は最近駅舎がリニューアルされたのですね。「ところざわサクラタウン」のオープンや前述のグランエミオ所沢、そしてこのバスなど、所沢地区では話題に欠かない一年でした。
燃料電池バスの運行ダイヤは固定ではないかもしれませんし、初日なので不規則な運用だったのかもしれませんが、今日私が確認したダイヤは
東所沢駅 9:42発 所沢駅東口行き
所沢駅東口 11:10発 東所沢駅行き
東所沢駅 11:35発 所沢駅東口行き
です。東所沢駅9:42の便は所沢駅東口から来たはずですからそちらも該当しますね。
燃料電池バスは6年間のリースということで、今後増備があればまた乗ってみたいと思います。
また、同じく埼玉県内では東武バスウエストが12月3日に燃料電池バスの運行を開始します。充当路線は【鶴 02系統】鶴瀬駅東口~ららぽーと富士見間とのことです。こちらも楽しみですね。
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